暁 〜小説投稿サイト〜
緋弾のアリアGS Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
1弾 空から女の子が
[3/4]
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
。
遠目にも分かる、長い、ピンクのツインテール。
彼女は――――
有明
(
ありあけ
)
の白い月をまたぐようにして、飛び降りた。
(――――飛び降りた!?)
一瞬ペダルを踏み外しかけた俺は、慌ててチャリこぎに戻る。
ウサギみたいにツインテールをなびかせて、
虚空
(
こくう
)
に身を
躍
(
おど
)
らせたその女子は――――
ふぁさーっ。と。
事前に屋上で滑空準備させてあったらしいパラグライダーを、空に広げていった。
チャリをこぎつつその光景に目を丸くしていると、女の子はツインテールをなびかせ、あろうことか、こっちめがけて降下してくる!
「お、おい!バカ!こっちに来るな!この自転車には爆弾が――――」
俺の忠告は間に合わない。少女の速度が意外なまでに速い。
ぐりん。ブランコみたいに体を揺らしてL字に方向転換したかと思うと、右、左。少女は左右のふとももに着けたホルスターから、それぞれ銀と黒の
大型拳銃
(
ガバメント
)
を2丁抜いた。
そして――――
「ほらそこのバカ! さっさと頭を下げなさいよ!」
バリバリバリッ!
俺が頭を下げるより早く、問答無用でセグウェイを銃撃した!
拳銃の平均交戦距離は、7mと言われている。だが、少女と敵の距離はその倍以上ある。しかも不安定なパラグライダーから、おまけに二丁拳銃の水平撃ち。
これだけ不利な条件が
揃
(
そろ
)
っていたにもかかわらず、彼女の
弾
(
たま
)
は魔法のように次々と命中していく。反撃するヒマもなく、敵の銃座と車輪はバラバラにぶっ壊されていった。
――――うまい。
なんつー射撃の腕だ。
あんな奴、うちの学校にいたか?
くるっ、くるくるっ。
二丁拳銃を回してホルスターに収めた少女は、今度は、ひらり。
スカートのオシリを振り子みたいにして、険しい表情のまま俺の頭上に飛んできた。
そうだ、安心するのはまだ早い。向こうの事はどうでもいい。
なぜならこっちには、ビルの解体にでも使えそうな爆薬が、現在進行形で
貼
(
は
)
り付いてるんだからな!
俺は少女から逃げるように、第二グラウンドへ入る。
「来るなー。来たら危ないぞー。この自転車は減速すると爆発するからなー。お前も巻き込まれるぞー」
俺の忠告はもはや投げやりである。でもなー、このタイプの奴はどうせ言っても聞かないだろうからなー。
「バカっ!」
案の定、俺の方にそのまま突っ込んできた彼女は……げしっ!
白いスニーカーの足で、俺の脳天を力いっぱい踏みつけてきた。
「
武偵
(
ぶてい
)
憲章1条にあるでしょ! 『仲間を信じ、仲間を助けよ』――――いくわよ!」
『人の頭を踏みつけるな
[8]
前話
[1]
次
[9]
前
最後
最初
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ