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緋弾のアリアGS Genius Scientist
イ・ウー編
武偵殺し
1弾 空から女の子が
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器用に走る、タイヤつきのカカシみたいな乗り物。
こいつは確か……『セグウェイ』、だったか?前に
文
(
あや
)
と一緒に、
解体
(
バラ
)
して遊んだ覚えがある。
まあさすがに、UZIなんて物騒なものは
搭載
(
とうさい
)
されてなかったが……て、おいちょっと待て。UZIってさすがにそれはやばいだろ。
UZI。
秒間10発の9ミリパラペラム弾をブッ
放
(
ぱな
)
す、イスラエルIMI社の
短機関銃
(
サブマシンガン
)
。それが今、セグウェイの上にスピーカーと一緒に載っている銃座の、さらに上に載っかっている。しかも、ご丁寧に俺の方に銃口を向けて。
「 助けを 求めては いけません。 ケータイを 使用した場合も 爆発 しやがります 」
「……おいおい。さすがにこれはやばくないか」
小声でツッコミを入れておく。何の意味も無いが、今は少しでも気を紛らわせたい。
だが、セグウェイは相も変わらず、俺に銃口を向けながら併走してくるので、気を紛らわせるのは不可能っぽい。
若干、頭がパニクった状態でチャリをまさぐると――――サドルの裏に、いつの間にか変な物が仕掛けられていた。
慎重
(
しんちょう
)
に、指でなぞる。
――――やばい。
自作
(
オリジナル
)
の爆弾なのか、
型
(
タイプ
)
までは分からないが、これはおそらくプラスチック爆弾だ。それもこの大きさ。自転車どころか自動車でも跡形もなく消しとばせるサイズだぞ。
全身に
悪寒
(
おかん
)
が走り、冷や汗が
滲
(
にじ
)
む。
ここまで来たら、さすがに認めるしかないな。こいつはたぶんイタズラじゃない。
ハメられた。なんてこった。チャリを乗っ取られた。
――――世にも珍しい、チャリジャックじゃねえか!
まったく、なんで俺がこんな目に。
――――俺は万一に備え、とにかく
人気
(
ひとけ
)
のない場所を探して走り、第2グラウンドへと向かった。
金網越しに見た朝の第2グラウンドには、いつも通り
誰
(
だれ
)
もいない。
俺は仕方なしに、その入り口めがけてチャリをこぐ。
セグウェイは相変わらず、銃を向けながら併走してくる。
というか今更気づいたが、この手口、
白雪
(
しらゆき
)
が言ってた<
武偵殺
(
ぶていごろ
)
し>の
模倣犯
(
もほうはん
)
じゃねえか。
さて、どうしたんもんかな。
ここに来るまでに考えたが、手段は一つしか思い浮かばなかった。
仕方ない、アレをやるか。
「――――?」
その時だった。俺はこのありえない状況の中、さらにありえないものを見た。
グラウンドの近くにある7階建てのマンション――――たしか、女子寮――――の屋上の
縁
(
ふち
)
に、女の子が立っていたのだ。
武偵校
(
ぶていこう
)
のセーラー服
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