デート
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さんの水着姿なんと眩しいのでしょう!」
「そうだな、確かにお姉さまの水着姿は美しい……」
二人は水着店の陳列されている水着の隙間から響の姿をうっとりと見つめていた。
「やっぱり見られてんだよなぁ……」
「本当に?」
会計を終え、水着店から出て数十メートル進んだところで響は立ち止まった。すると響はシャルロットを近くの柱の影に引き込んだ。
「え? え?」
「少し静かにしてろよ? ちょいと探ってくる」
言うと響はまだ状況が飲み込めていないシャルロットをその場に残し、視線のしたほうにゆっくりと近づいてい行く。
するとある柱の影まで来たところで、響は聞き覚えのある声が聞こえたので立ち止まった。
「もう! ラウラさんが変なところで話しかけるから見失ってしまったじゃありませんの!!」
「私のせいではないだろう!! そもそもセシリア!! 貴様がそんなひらひらとした格好でいるから悪いのだ!!」
声のする方向に目をやるとそこにいたのは、いがみ合っているセシリアとラウラだった。
そんな二人に嘆息しつつ、響は声をかけた。
「おいそこの馬鹿二人。往来でそんなでけぇ声出すな」
「誰が馬鹿って響さん!?」
「お姉さま!?」
予期せぬ響の登場に二人は声を上ずらせながら反応した。
「まったく、妙に誰かにつけられてると思ったらお前らかよ。あとラウラお姉さまはやめろ」
髪の毛をかき上げつつ響が溜息を漏らしていると、
「響ー。一体どういうことなのか説明して……ってセシリアにラウラ!?」
響の元にやってきたシャルロットが若干たじろいだ。
「もしかしてつけてたのってこの二人?」
「せーかーい」
シャルロットの問いに響はにやけ混じりに答えた。
その後セシリアとラウラを引きつれ、近くの喫茶店に入った響たちは、セシリアたちから事情を問いただした。
二人の話を聞き終わった響とシャルロットは互いに見詰め合うと大きく嘆息した。
「まぁ別に悪気があって私達についてきたわけじゃなさそうだから気にしないが……」
「尾行は感心しないよ? 二人とも」
「うむ……」
「すいませんでした……」
二人はそのまま頭を下げる。その二人の姿を見て二人は苦笑を浮かべる。すると響が、
「まぁここまでついてきたのに帰れってわけにもいかねぇし。どうだお前ら、こっから先は一緒に回るか?」
「いいんですの!?」「いいのか!?」
「私は別にいいけどシャルはどうだ?」
「僕もいいよ。このまま帰しちゃうのも可哀想だしね」
シャルロットのほうも呆れ顔ながらも、笑みを見せながら了承した。
「うっし、んじ
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