デート
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ないのはわかるが……。それにしてもなぁ……」
うつぶせの上体から仰向けになった響は小さく嘆息した。
「ん……少し眠くなってきたな。早く起き過ぎたからか? ……どーせ日曜だし二度寝でもしますかね」
そのまま響は目を閉じた。
だが数分後、廊下から妙な音がしたため目をさますと、
「響! いる!?」
「この声は……シャルロットか?」
響はベッドから起き上がり、ドアに向かった。
ドアを開けると息を切らしたシャルロットの姿があった。
「そんな急いでどうした? 何かいいことでもあったか?」
「響! 今日買い物に行かない!?」
かなりの剣幕で詰め寄るシャルロットに響は若干後ろにたじろいだ。
「か、買い物? 何で急に?」
「そ、それは……いいから行くの!! それにそろそろ臨海学校だから水着も買いたいし」
「水着か……そういや私も買ってなかったな。よし、んじゃあ10時くらいに行くか?」
シャルロットの水着発言に響は了承した。するとシャルロットは満足げに笑みを浮かべながら大きく頷いた。
「今日の10時だね? わかった絶対だよ!?」
「あーはいはい。わかったわかった。とりあえず食堂いくか? 私はさっき飯食ったけどお前どうせ食ってないんだろ? 今日の予定組むのもあるし、一緒に言ってやるよ。コーヒー飲みながらな」
響とシャルロットは今日の予定作りとシャルロットの朝食のため、食堂に向かった。
そして約束の時刻になり、響は校門前にやってきた。響は黒のダメージジーンズに、半そでのシャツに黒のベストを羽織っている。
これで胸がなければ完全に男である。
「お? 来た来た」
携帯端末の時計に目を落としていた響が寮のほうを見ると、
「響ー! ごめんね遅れて」
シャルロットが手を振りながらやってきた。彼女も下はズボンを履いていたが上は女の子らしいふわふわとしたものだった。
「いや、そんなでもねぇさ。おっと、そろそろモノレール来るな。少し急ぐぜ?」
響はそういうと、シャルロットの手を掴んで駅に駆け上がった。
二人が到着すると同時にモノレールが到着し、響はシャルロットの手を引いたままモノレールに飛び乗った。
「ふぅ、間に合ってよかったな。……どうしたシャルロット?」
見るとシャルロットは俯いたまま顔を真っ赤にしている。
「おーいシャルロットー? 大丈夫かー?」
「ひゃ、ひゃい!?」
響に顔を覗き込まれ素っ頓狂な声を上げるシャルロットはそのまま声を上ずらせたまま響に聞いた。
「な、なにかな響?」
「いやなんか俯いてたし。どっか悪くしたかと思ってよ」
「そ
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