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【IS】例えばこんな生活は。
例えばこんな夏祭りはいい思い出になっただろ
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ろう。その分を今日少しでも返せたらと思っていたが、こうして二人の笑顔を見れれば俺は満足である。



途中セシリアが射的屋で驚異的な腕前を見せつけ、商品を俺達真田家族に・・・主に弟にプレゼントしてくれた。お面とか玩具とかお菓子とかをもらってはしゃぐ弟。無邪気な弟の反応に心をキャッチされたのかセシリアの顔がデレデレである。家族や友達が少ない環境にいた分余計にかわいく見えるんだろう。ティアも心なしかそんなセシリアを見て慈しむような目線を送っているような気がする。

しかも対抗心を燃やしたオウカも輪投げなどで凄い記録を量産し、エアガンとか遊戯キングのカードとかゲーム機とかを手に入れて俺たち一家にプレゼント。余りに手に入れた景品が多すぎておりむーたちと合流することには荷物でいっぱいだった。すかさず駆けつけたトラッシュさんが重いものを中心に預かってくれたが。

女にこれだけのものを貢がせるとは・・・宋詞朗恐ろしい子っ!!将来変な性格の子にならないか心配だ。母さんはそんな俺を見て笑っていたが。俺の子供の頃もこんな感じで周囲にモノを貰いまくってたらしい。・・・やっぱ血が繋がってるなぁ。喜んでいいのかこれ?



箒ちゃんの舞は・・・うん、月並みだけど綺麗だったとしか言えない。文字で書き表せない神秘的な雰囲気というか、神聖な物を感じた。あれを文字で表すのは無理と言うか、俺自身がしたくない。あれは実際に目の前で見たからこそ良いものなのだと思う。
皆で舞を終えた箒ちゃんに会いに行ったり色々して、ついでに箒ちゃんともちょっと祭りを回ってその日は終わった。



帰り、特別に母さんと弟がその日宿泊しているホテルに俺も部屋を取ることが出来た。
積もる話も皆の事も、母さんには話したいことがたくさんある。

・・・本人は努めて見せないようにしているんだろうけど俺には何となく分かる。母さんは「明日からまた俺と遠い場所に行かなきゃならない」と祭中も少し考えていたんだろう。昔から寂しがり屋なのだ。それなのに今では年に指で数える程度しか出会えない。手紙位は送ることが出来るが、それだけでは母さんの心の空虚は埋められない。
だからせめてこういう機会の時だけはそんな思いをして欲しくない。父さんが死んだ時みたいな顔はして欲しくないんだ。だから俺は母さんにあげれるだけのものを全てあげるし、母さんの望むことは何でもしてあげたい。







「・・・真田の奴、実は途方もないマザコンなんじゃないのか?」
「うーん・・・私はそうじゃないと思うんだよなぁ」

トラッシュから任務引き継ぎをしている途中、報告内容を見たジェーンの反応にトラッシュが難しい顔をする。

「確かに肉親だからってのもあるだろうけど・・・なんかなー溺愛してるってのとは違うと思
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