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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
八十六話:ラインハット城の中庭で
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だ!』
「君もいつまで犬のフリしてるの」
「きゃいん!?」
『すげー!おねーさん、わかるの!?』
「うん、わかるから。なんか用なら、とりあえず戻って」
「わうん!」
『りょーかい!』

 私の要求に応じ、犬に化けてたドラゴンキッズが正体を現します。

「これでいい?」
「あ、喋れるんだね。戻れば」
「とーぜん!キッズでもドラゴンだからね!そんぐらい、よゆーよゆー」
「そんなもんなんだ。ところで、お姉さんたち忙しいから。遊んでる暇は無いんだけど」
「えー。いーじゃん、ちょっとくらい」
「ダメダメ。ホントに忙しいの。じゃあね」
「待ってよ!なら、おいらも手伝うよ!そんで終わったら、遊べるでしょ?」
「手伝うって。君、ここで仕事してるんじゃないの?知らない人に、ついてっちゃダメでしょ」
「いーよ、そんなの。変なおっさんたちの言うこと聞いてるより、キレイなおねーさんのほうがいいもん!」

 軽い。
 とことん、ノリが軽い!

「おねーさん、もう魔物とか連れてるし。なら、いいじゃん。おいらも連れてってよ!」
「うーん……」

 別に連れてってもいいんだけど。
 いなくても、別にいいしなあ。
 このノリの軽さは、いいのか悪いのか。

「みんな、どう思う?」

 迷うくらいなら、仲間の意見を聞いてみるべきよね!

「要らないだろ」
「不要にござります」
「ピキー?」

 反対2、中立1。

「なんだよ、お前ら!男の意見とか、どーでもいーし!おいら、おねーさんと仲良くしたいだけだし!」
「要らないってか、有害だな」
「害虫にござりますな」
「ピキー……」

 どうも、相容れないらしい。

「えーと、悪いけど。みんな、私の大切な仲間だから。仲良くできない子は、ちょっと」
「ええっ!じゃあ、する!仲良くするからさ!頼むよ、連れてってよ!なーなー、頼むよ!にーさんたちも!」
「うーん……」

 どうしよう。
 懇願に入られると、弱いわー。
 この子もちょっと可愛いし。

「君ってさ。……男の子?」
「当たり前じゃん!なに、女に見えた?おいら」
「見えないけど、一応」

 全然見えなかったけど、僅かな希望に縋りたかった。
 お風呂とか添い寝的な意味で。
 これで女の子だったら、迷わず連れて行くんだけどなあ。

「なーなー、頼むよ!いい子にするから!ちゃんと、言うこと聞くから!」
「どうかなあ。途中で仕事投げちゃうような子だからなあ」
「変なおっさんに偉そうに命令されたからだよ!おねーさんならキレイだし!可愛いし!優しそうだし!絶対、大丈夫!」
「……そんなに私、可愛く見える?」

 あっさりおねーさんとか言われて忘れてたが、現在男装中で。
 鎧も
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