第五十三話 十一人目の影その七
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いう人になれるよね」
「なりたければね」
それでなれるというのだ。
「住職さんがいないお寺ってあるから」
「そういうお寺もあるんだ」
「あるのよ、結構ね」
「そうだったんだね。どのお寺も住職さんがいるんじゃないんだ」
「そうなの。ほら、八条町には天理教の教会もあるけれど」
樹里は今度はこの宗教の話もした。
「あの宗教も結構」
「天理教もなんだ」
「そうなの、あの宗教は住職さんじゃなくて教会長さんだけれど」
宗教も呼び名も違うが寺社の責任者であるということは同じである、その仕事も似ている部分が多いらしい。
「あの宗教もなの」
「教会があってもなんだ」
「会長さんがいない場合もあるそうよ」
「人がいないお寺があって」
「そこに入られたのよ。実際住職さんに誘われる一般の人もいるわよ」
「いるんだ」
「そうなの。だからあの人もね」
「住職さんになれたんだね」
「なろうと思って努力したら」
なれたというのだ。
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