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万華鏡
第四十一話 パジャマパーティーその十四
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「そう思えるのよね」
「ロリコンによね」
「ロリコンはちょっとね」
 彩夏は少し苦笑いになって言った、ラノベのことであるが。
「好きじゃないわ」
「私も。そういうのはね」
「確か阪神にいたピッチャーで」
「あっ、小林さんね」
「そうそう、小林宏之さんね」
 今度は野球選手の話になる。
「あの人って確かあれよね」
「二十八歳の時に二十歳の人と結婚したのよ」
 これだけならば普通の年齢差で普通の年齢同士での結婚だ、だがこれがなのだ。
「けれど二十歳の時から交際してたっていうから」
「十二歳よね、奥さんその時」
「そうなるわよね」
 十二歳、つまりは。
「小学六年生」
「うわ、凄いわね」
「凄いっていうかね」
「犯罪?」
 この言葉が出た。
「まさかと思うけれど」
「そうなるかしらね」
 二十歳と十二歳だ、確かにこれはだった。
「それネットでも言われてたらしいけれど」
「色々言われてたのね、その頃」
「ええ、結婚した頃はね」
 奥さんはその時は二十歳だったが十二歳の頃からの交際ということからそう言われていたのだ、それがだというのだ。
 二人でこのことを話してだ、彩夏は自分のことも言った。
「若し私がね」
「彩夏ちゃんが?」
「年上の人と付き合ったら」
「ううん、高校生だとね」
 琴乃は自分達の今から答える。
「高校三年の人までならね」
「普通よね」
「これが大学生になるとね」
「ちょっと年上過ぎるかしら」
「そう思うわ、ましてや大卒のサラリーマンさんになると」
 それこそだというのだ。
「無理があるかしら」
「そうなるわよね」
「年齢差って結構問題よね」
「うん、小林投手にしてみても」
「二十八歳で二十歳ならいいけれど」
 この場合は問題がないというのだ、だが。
「十六歳で二十四歳とかだと」
「ちょっとないわよね」
「高校生は高校生同士?」
 そしてこうも言った琴乃だった。
「そうなる?」
「そうよね、今恋愛ゲームもやってるけれど年上の攻略相手いるのよね」
「それって男の子が対象?」
「あっ、主人公が男の子でね」
 性別は逆だがそれでも遊んでいるというのだ。
「そのゲームだけれど」
「それで年上の攻略相手がいるのね」
「主人公高校生で学校の担任の先生がいるの」
「完全に年上ね」
「それってどうなのかって思ってね」
 今も言うというのだ。
「それでなのよ」
「成程ね、そのゲームの先生ってどんな感じなの?」
「綺麗な人なの、もう如何にも年上のお姉さんって感じで」
 それでそのキャラクターを攻略していくというのだ。
「だから今考えてたんだけれど」
「それでその先生攻略出来たの?」
「今攻略中なの」
 現在進行形だというのだ。
「そう
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