第六十三話
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第六十三話 ケルト十字
美奈子が行っているタロットの占い、それを見て言う美奈子だった。
「ねえ、思うけれどね」
「どうしたの?」
「うん、今ケルト十字ってやり方よね」
「ええ、そうよ」
まさにその占い方だとだ、美奈子も華奈子に答える。
「この占い方はね、タロットでオーソドックスな占い方の一つよ」
「変わった十字の形ね」
華奈子が今言うのはこのことだった。
「これはまた」
「そうでしょ、普通の十字じゃないわね」
「うん、ケルト十字っていうけれど」
華奈子は首を傾げさせながら美奈子に言う。
「あたし的にはわかりにくいかなって思うわ」
「そうなのね」
「うん、もっとわかりやすいタロットの占いないかな」
「あるわよ」
美奈子はカードを見ながら言う、それで占いの結果を見ているのだ。
「それはね」
「あっ、あるのね」
「ええ、この占いの仕方が確かにオーソドックスだけれど」
ケルト十字がそうであることは事実だというのだ、しかしタロットの占いの仕方はまだ他にもあるというのである。
「他にはね、五枚だけを使ったりとか」
「そういうのもあるの」
「他には十二枚を円にして置いたりね」
「あっ、十二宮みたいなの?」
星座のものだ、とある漫画では最強の黄金の戦士達がこの十二宮だった。
「そうした感じかしら」
「ええ、十二枚がそれぞれ一ヶ月なのよ」
「つまりその人の一年を占うのね」
「そう、そういうことなのよ」
美奈子はこう華奈子に話す。
「そうした占いの仕方もあるから」
「あたし達にはそっちの方が合ってるかしら」
「占いは感性だから」
そして合う合わないだというのだ。
「華奈子のよさそうなのを選ぶといいわ」36
「そうね、そうしてみるわね」
華奈子も美奈子のその言葉に頷く、そしてだった。
美奈子の占いを見ていく、美奈子は順調に占いの結果を見ていく、そのうえで全体的に順調な顔であったが」
最後の一枚を見てだ、微笑んで言った。
「いいかも」
「いい娘なのね」
「占いの結果だとね」
そうだというのだ、こう話してだった。44
美奈子の方からだ、こう華奈子に言ってきた、その言葉はというと。
「じゃあ結果を話すわね」
「うん、じゃあ聞かせて」
「わかったわ、それじゃあね」
華奈子に確認を取ったのだ、そしてその華奈子が笑顔で頷いたのを見てだ、美奈子も笑顔になって華奈子に応えたのだった。
第六十三話 完
2013・8・21
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