第3話
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カッコ良くない』という理由から
全く使う練習をしてこなかったため、使えないのである。
まったく・・・ホント救えないバカである。
「さぁて、どうしようかなぁ。
コイツの首を切り落として里に持って帰ってもいいんだぜぇ。
ほらほらぁ〜お前が頑張らないと、この子の頭が体から離れちゃうぜぇ〜?ヒョヒョヒョwww」
そう言って男は笑みを浮かべながらヒナタの首にクナイを突きつけた。
ヒナタの首からうっすらと血が流れ出す。
男は先程から挑発をし余裕をこいているが、
一方、ナルトは腕どころか脚すら思ったように動かすことが出来ないでいた。
それもそのはず。
スタミナが切れているのもそうだが、
何より腕を折られたことによるショックが
ナルトの体に一時的なイップスを引き起こしてしまったのである。
しかし、ナルトは前世で極度のイジメを受けても幾度と無く立ち直ってきた人である。
(もちろん、イジメの原因は『中二病』である。)
ナルトは、その培ってきた精神力でイップスの打破を試みる。
"頼むから動いてくれよ、オレの体!
オレは『ダークフレイムマスター』なんだろう?
『ダークフレイムマスター』ともあろう者が最低限の仕事すら出来ないでどうする!"
しかし、そう簡単に克服出来るものではなかったようだ。
"チクショウ、『邪王真眼』さえ使えれば。ち、チクショウ・・・。チクショウ・・・!"
「チクショォォォウ!!!」
「ヒョヒョヒョ〜〜〜死ねぇ!!!」
そう言いながら男はクナイを逆手に持って襲い掛かってきた。
ナルトはもうダメだと思い、目をより見開いて絶叫する。
振り下ろされたクナイがナルトの頭に刺さろうとした瞬間、
見えているもの全ての光景が止まった。
「・・・は?」
しばらくナルトは目を開けたまま気絶していたようだ。
気がつくと、目の前で襲ってきた男がまるで一時停止したかのように固まっていた。
この理解出来ない状況に、思わず首を傾ける。
とりあえず状況把握をしようと思い、周りを見渡す。
するとどうだろうか。
2人の所作により舞い上がっていた落ち葉が空中で静止しているのである。
この状況、ますます理解出来ない。
あれから30分が経過した。
そしてついに、この現象の原因がわかったのである。
それは、ナルトの忍具ポーチに入っていた手鏡で自分の顔を見たときに発覚した。
ナルトの目がいつもの碧眼でも輪廻眼でもなく、
黒と赤で雪の結晶のようなものが描かれている眼になっていた。
「こ、これは・・・邪王真眼!?」
違う。万華鏡写輪眼である。
「もしかして、時間が止まっているのは『月詠』を発動したから・・・か?
・・・オレTUEEEEE!邪王真眼TUEEEEE
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