再来〜
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だ」
「私、あの旅の後、預言のことを考えていましたの。世界はユリアの預言から外れた。にも拘わらず、まだ預言に縛られている者のなんと多いことか」
「そうだね。やっぱ不安なんだよ・・・」
「ですから、預言をどうしていくのか国際的な会議を開催するべきだと思うのですわ。理由はどうあれ、これ以上預言で愚かな真似をさせては駄目なのです。そのためには導師のお力が必要ですわ」
「まあ、悪くはないですね」
「了解。いい王族の風格漂ってんじゃないの?ナタリア」
「いいえ、私はまだまだ未熟ですわ」
「・・・まったく、どっかの呉王さんみたいに頭堅いな。・・・いや、能天気な蜀王よりマシか」
『後で伝えるッス』
「そしたらへし折る」
『すみませんッス』
その時、アニスが反対する。
「でも・・・手紙で知らせてあるから、ダアトに行くの、やめない?」
「なんだ?帰りたくないのか?」
「・・・ううん。そうじゃないけどさ」
「よし、ダアトに行ってみるか」
「ルーク、ナタリアを頼むぞ」
「あ・・・はい。陛下・・・」
俺達はナタリアを加え、ダアトに急ぐ。
「ダアトか・・・」
『咲さん?』
「ここは・・・姉貴と過ごした、大切な場所だからな・・・」
『あ・・・』
その時、ティアがバランスを崩し、ルークが支える。
「ティア!?」
「・・・ご、ごめんなさい。少し目眩がして・・・」
「私、イオン様を呼んでくる!」
「平気よ。薬が切れてしまっただけだと思うわ」
「でも・・・」
「おかしいですね。薬が切れただけならそれほど顔色は悪くなりませんよ」
「どういうことだよ。もしかして酷くなってるってのか?」
「いや・・・障気を吸わなきゃ進行しない筈だ」
「とにかく教会まで歩けるか?そうしたらアニスが休む場所を用意してくれてるだろうから」
ガイの言葉にティアが返す。
「ええ・・・大丈夫、ありがとう」
そして教会に入ると、イオンがいた。
「みなさん!ティアが倒れたと聞きましたが・・・」
「イオン様・・・大丈夫です。すみません、ご心配をおかけして」
「・・・ティア。とても大丈夫とは思えませんよ」
「・・・あれ?アニスは?」
俺が聞くとイオンが辺りを見渡す。
「あれ、先にルークのところへ戻ると言っていましたが・・・」
「来てないぜ」
「仕方ないですね。先に僕の部屋へ行きましょう」
イオンの部屋のベッドにティアを寝かせる。
「おかしいですね。新たに障気を吸わない限りは、ここまで消耗するとは思えません」
「プラネットストームには障気が混在し
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