早く会わねぇと
[前書き]
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夢を見た。
あの日、あの人と交わした約束の夢を…。
“この花が一面に咲き誇っているのをいつか二人で見たいわ”
彼女の周りにはちらほらと咲き始めている蓮の花があった。
“俺も貴女と二人で。この花びらが落ちるまでには必ず…”
“あらあら、せっかちさんね。今回ダメでもまた次があるわ”
“なら何年経っても必ず、貴女と共にこの花を見る約束を…”
“ホントに?…おじいさんとおばあさんになっちゃってもよ?”
“約束する”
“待ってるわ…ずっと待ってる”
それが神田に唯一残っていた本体の優しい一時の記憶。
(早くしねぇと。俺の体もいつまで持つか分からねぇ…)
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