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在りし日に戻る〜被検体YU〜
早く会わねぇと
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なり片腕は斬り落とされていた。


しかし、闘いは唐突に終わりを告げる。

「ム?体が急に重くなった…」

「どうやら俺の体にある呪符まではパクることが出来なかったようだな。」

(と言っても呪符まで写せなかったのは助かったな)

「これで最後だ」

一歩、また一歩とレベル4に近づいていく、その途中で少しずつ足が欠けてゆく。

「クソ、これならどうだ悪魔叫!!」

近づいてきた神田に対し咆哮を放つが、神田に何の変化も見られない。

「悪魔叫が効かない…だと?」

「?…何をやったか知らんが、俺の顔で気持ちワリィことするなよ。それとこちとら序盤の閃光で耳をやられて何も聴こえねぇんだよ!!」

(そうか!あの時我の返答が遅かったのは我の唇の動きを読んでいたからか)

「…やっぱり、慣れねぇことはするもんじゃねーな」

「我もここで終わりか。予想以上に楽しかった、礼を言うぞ。だが、キサマもここで死んでもらうことに変わりはないがな」

「………何をゴチャゴチャと言ってるか分からんが、構わん。とっとと消え失せろ!!」

神田が眼前のレベル4に刃を入れようとるがその前にレベル4はニヤリと笑うと再度転換しあの人に擬態し、尚且つ約束の言葉を紡いだ。

「待ってるわ…ずっと待ってる」

「なっ!?」

あの人と同じ姿、声で発せられたその言葉は神田を一瞬止めるのに十分過ぎるほどだった。

その隙にレベル4は彼に抱きついた。

「キサマも道連れだ。死ねぇエクソシトォォオオオ!!」

「しまっ…!!」

咄嗟に振りほどこうとするが、抱擁から逃れる事ができず、レベル4の自爆に巻き込まれた。

爆発により辺りは平野となった。その中心部に瀕死の神田の姿があった。

(今頃、アイツは本部に連絡をとっているところだろうな。なんか、とても眠いな…少し休むか)

彼は意識を手放した。
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