早く会わねぇと
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だと悟った。しかし、蓮の花を見たことで最近見た夢を思い出した。
“待ってるわ…ずっと待ってる”
その言葉が、体に染み渡り彼は自分が冷静になっていくのが手に取るように分かった。
(ああ、こんなところでくたばってたまるかよ。俺はあの人との約束を果たすまで死ぬわけにはいかねぇんだ!!)
「死ねぇぇ!!」
収束した弾丸を放つと辺りは弾丸の煙に包まれた。
「ふむ、なかなか面白かったぞ」
そう言ってAKUMA達はこの場を去ろうとする。
「…待てよ」
後方からの声に驚き振り返ると、煙が晴れたそこには闘志をみなぎらせた彼が立っていた。
「それで終わりか?なら今度はこちらの番だ。二幻、昇華。俺の命を吸い高まれ 禁忌‘三幻式’!!」
すると彼の瞳孔には三点の紋様が入り目の周りにはヒビが入った。
(…チッ。負傷したこの身にはやはりキツいな。早く決めなければ)
爆魄斬で彼とAKUMA達の間に存在している木々を爆破しながらその距離を詰めていく。
近接攻撃が届く範囲まで近づくと一気に片をつける為、彼は更に魂を昇華させる。
「四幻式!!」
「コイツ、急に速くな…ギャアアアア!」
「体が追いつかない……グアァァ!」
「クソ…エクソシトめェェエエエ!!」
「ふう、残るはアンタだ。ってかそのだらしない腹をどうにかしろ」
「クックック、まだ軽口を叩けるとは。面白いぞエクソシト。いいだろう、要望に答えてやる‘トレース’!!」
残すはレベル4のみとなったが、レベル4は再び転換し神田の姿に擬態した。ご丁寧に手には六幻も携えている。
これにより速さ、剣術が互角どころかレベル4の方が上に立ち、今度は一転して神田は防戦一方となる。
「…チッ、俺と同じ姿で俺より強いとはふざけてやがる。五幻式!!」
形勢不利と判断した神田は更に魂を昇華させみるみるうちに彼の頭髪、六幻が浅紫色に変化した。
「まだあったのか、ならば我も五幻式!!」
「…チッ。裂閃爪」
しかし、速さを凌駕するレベル4には当たらない。
「さっきまでの威勢はどこへいったのやら…裂閃爪!!」
レベル4の裂閃爪の動きは神田の目では捉えきれず、八方からの全ての攻撃を受け止めてしまっていた。
(昇華しすぎたせいで、呪符の効果があまりねぇな。)
「チッ、技までパクりやがるとは…著作権侵害で訴えるぞコラァ」
「キサマが死ねば我がオリジナルになる」
「………なら、偽物は潰しておかねぇとな」
レベル4の言葉にゆっくりと時間をかけて返答した。
(こやつ、何か思案しておるのか?)
「…まあよい、いくぞ!!」
それからも闘いは続き、神田の体はボロボロに
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