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在りし日に戻る〜被検体YU〜
早く会わねぇと
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が這い出ていた。

「なっ!?寄生させていたのか」

「安心せぇ。そこの小娘にはキサマの案内役をしてもらっただけだ。まあ、キサマを殺した所でそやつも殺すがな」

「オイ、お前大丈夫か?」

虚ろだったイーラに近づき頬を叩いて意識を覚醒させる。

「……はい、あのここは?」

徐々に彼女の瞳に輝きが宿る。

「ここは町外れの森の中だ。詳しい話は後だ。とにかく俺がコイツらを引き付けるからお前はその間に宿まで行って本部と連絡をとってくれ!!」

「ハ、ハイッ!!」

彼女は急いで森の出口を目指して走っていった。

「良かったのか。生かして帰さないんじゃなかったのか?」

「クックック問題ない。…ここは森の最新部だ。小娘が森を出るまでにはお前は殺して追いつくだろう」

「そうかよ。ところでお前らは全員レベル3か?見たところお前は違うようだが」

レベル3が3体の他に目の前で対峙している個体だけが明らかに異なっていた。

「我の形態を見るのは初めてだろうな。その通り、我はレベル4だ」

「まだレベルがあったのかよ」

「そろそろいいだろうか?我も馬鹿ではない。時間稼ぎも終わりだ!」


(チッ、気づいてやがったか。しかし少し多すぎるじゃねえか…レベル3が3体、それに未知のレベル4、そして全員擬態の能力持ちといったところか)


「ギャハハハハ!死ぬのが怖くなったかエクソシト」

「クックック…どうした、エクソシトよ。我らに恐れおののいたか」

言葉を発さなくなった神田に向かって口を開いた。

「お前らの殺し方を考えていただけだ。どうやら相手が悪かったようだな。後悔させてやる。いくぞ六幻、イノセンス発動。災厄招来‘二幻刀’!!」

二振りになった六幻を手に近くにいたレベル3一体に斬りかかる。

「二幻 八花螳?」

しかしすぐさまレベル3は身を翻し、本来ならば八回斬りつけるその攻撃は半分も当たらなかった。

「なかなか素早いじゃねぇか」

「甘い甘い。そんなんじゃオレは倒せねえよ」


再び八花螳?を行おうとするが乱立する木々にAKUMA達が入り込むと、八花螳?の速さが生かせなくなってしまった。


そして四方から閃光を神田に放っていく。二幻刀で閃光を相殺していくが、一発の閃光が彼の目の前で炸裂したのを皮切りに立て続けに炸裂に巻き込まれていく。

「まだ立てるのか。だが、これで終わりだな。」

トドメだとAKUMA達は一発の弾丸に力を収束していく。

「…チッ。マズイな…」

舌打ちをした彼には焦りの色が見られた。
そんな中、ふと視界の端で蓮の花が咲いているのを捉えた。
当然、こんなところに咲いている筈がなくすぐに彼にしか見えぬ幻覚
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