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蘇生してチート手に入れたのに執事になりました
まもなくあの方成仏するそうなんですが・・・・
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るが・・・・気のせいではないだろう。
「・・・・なんとなく予想はしていたが、やっぱり当たらないか・・・・?さっき死んでいるって言ってたけど、もしかして・・・?」
「ええ、彼は幽霊ですね。」
数秒の沈黙・・・そして、世界の反転。
「ドリャあ!」
「だから彼には当たりませんて!」
またも彼女のツッコミを背中で聞きつつ存在否定のために渾身の左ストレート。後ろのベンツは先程凹んだ部分にまたも風圧を受け今度こそ貫通。ベンツの後部座席のシートが削れて、吹き飛ぶが、田中は平然とスマシ顔。こいつ・・・・・ウゼぇ・・・・。
「しかし、あなたが見えるのが不思議です。普通は人間であれば見えないはずですが・・・。」
人間であれば・・・・という言葉にドキリとする。俺は人間の姿こそしているが、能力的にはほぼ化け物だ。自分は人間なのかと自問自答していた時期もあった。
そんなとき、急に田中が呆れたように肩を竦める。すると彼女のほうが、
「この人も幽霊・・・・?なんですか・・・?」
と、聞き捨てならぬ発言。俺が幽霊・・・?確かに一度死にはしたが、こんなフワフワウザウザはしていない。しかも彼女はまるで誰かと会話しているような口振りだ。どうしたんだろう。
すると、また彼女は話し出した。
「この人は厳密に言うと、幽霊ではない。しかし、ほぼそれに近いもの。魂が未練を残し、この世に戻ってきた際に、なんらかの特別な事象が起きて、魂が肉体に戻った。それで、こんな人外の力を得ている、と。そうなのですか・・・?」
ブツブツ独り言を呟いていたと思ったら急に俺の方を向いて聞いてくる。そうなのですかと言われても?ていうかさっきからこの娘誰と話しているのだろう?不思議でしょうがない。
そんな疑問の視線をまたも宏助が彼女にぶつけると彼女は、
「あ?すいませんね?さっきはあなたの力に驚いて、すっかり怯えちゃって。あなた私を助けてくれたんですよね?どうも有難うございます!」
と急に立ち上がって宏助に感謝の礼。せっかくのタイプの女性からのお礼を受け取ったのに、俺の脳内は混乱状態だった。
「あのぉ〜?さっきから誰と話しているんですか?」
一番気になってたことを聞いてみる。すると、彼女はあぁ、という風に納得のポーズ。そして、
「すいません。まだ私、自分のこと話してませんでしたね。私、生まれつき、幽霊とテレパシーみたいなもので会話できるんです!素敵な能力でしょう?」
突拍子もないことを言い出した。
・・・・・???????????????????????
頭が疑問符だらけの宏助に彼女は更に追撃。
「こんなこと普通の人に言っちゃ駄目って、麗には言われているんですけど、あなたはそういうことを知っているみたいだから・・・。私の影響で幽霊が見えるんですね。」
疑問符だらけだったが、段々と宏
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