第136話 天気魔法
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・・・はぁ、はぁ・・はぁ・・・」
服も焼け焦げて破れ、体全身に火傷は負ったけど、そんな痛みは不思議と全く感じなかった。
サ「すごい魔力ッ!その魔力を吸収したいくらいだよっ!」
誰が自分の魔力を敵にあげるものかっ!!
サ「でも、さっきの言葉は今までで一番ムカついたから、ここで死んでもらうからっ!」
そう言うと、サニーの体は炎に包まれた。辺りの木々を燃やしていく。
サ「太陽の光で焼け死ねぇぇぇぇぇっ!!」
サニーが叫んだその時、バキッ!!
ユ&サ「!?」
炎に包まれた木が根元から折れ、サニーの真上に倒れ掛かってきた。サニーは驚いて避ける事が出来なくなっていた。私は駆け出して、
ユ「危ないっ!」
サ「キャア!」
サニーを抱き抱えてギリギリその場から離れた。ドドドッスゥゥゥン・・・と砂煙を巻き上げながら燃えた木は倒れる。
ユ「き、危機一髪・・・サニー、怪我は無い?」
腕の中にいるサニーを見ると・・・
サ「ヒッ・・ウゥ・・・ヒィ・・・」
ユ「えっ?」
サニーの顔は涙と鼻水でぐちゃぐちゃになっていた。
サ「こ、怖かったぁぁぁっ!!」
ユ「ひゃあっ!」
サニーは私の腕の中で泣き崩れる。怖かったのも無理も無い。目の前に炎が急接近してくるんだもん。怖くないのはナツとマヤとフレイくらいだよ。
サ「ヒック・・ヒック・・・」
サニーも泣き止んだみたい。私は立ち上がると、
ユ「さぁて、グレイを捜しに行かないと。」
私はそう言ってものすごい音がした方へ歩き出した。すると、後ろからサニーが着いて来た。
ユ「どうしたの?まだ私と勝負したいの?」
サ「違うよ。レイニーを捜しに行くの。あの露出魔君と戦っているはずだから。それと・・・ぁ、ありが、とう・・・」
俯いて小さく言ったけど、私にははっきり聞こえていた。でも、わざと聞こえていなかったフリをした。
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しばらく歩いて行くと、
ユ「な、何、これ・・・?」
サ「あわわわわぁ〜・・・」
目の前に広がっている光景は・・・木々が倒され、無残な姿になっていたコロールの森の1部。
サ「ど、土砂崩れが、起きた、みたいだね・・・」
ユ「土砂崩れ?雨も降ってないのに?」
サ「たぶん、レイニーだよ。レイニーは雨を降らす事が出来るから。」
その雨で、土砂崩れが起きちゃったんだ・・・ん?ま、まさか・・・!私の頭の中に最悪の出来事が浮かび上がる。
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