第1章 僕と文月学園。
十二時間目 とある誰かのせいで......!
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「それについては否定しない!」
「否定しようよ!」
明久の頭が少しかわいそうになってきた。
「それなら坂本くんを責めちゃダメです!」
「くっ!なぜ止めるんだ姫路さんに美波!このバカには喉笛を引き裂くという体罰が必要なのに!」
「それって体罰じゃなくて処刑です!」
「.....。」
それについては否定しない。
「......ところで約束」
「......!(カチャカチャカチャ!)」
さすがムッツリーニ。
僕も期待してるよ!
「わかっている。なんとでも言え」
潔い裕二の返事。
「......それじゃ―」
霧島さんが姫路さんに一瞬視線を送る。
「......雄二、私と付き合って」
言い放った。
はい?
「やっぱりな。お前、まだ諦めてなかったのか」
「......私はあきらめない。ずっと雄二のことが好き」
「い、い....」
そばにいた前崎くんが声を出す。
い?なんだろう?
「異端者発見」
『サカモト マスト ダーイ』
「ハッハァ!ここで会ったが100年目だ坂本ぉ!」
前崎くんがどこにしまってあったのか木刀を取り出して雄二に切りかかる。
「ちょ、おま、落ち着け!そして翔子、離してくれ――ぎゃぁぁぁっぁぁぁぁぁぁぁ!」
雄二が処刑されたあと、しばしの沈黙。
「さて、Fクラス諸君。お遊びの時間は終わりだ」
そう言って入ってきたのは、......鉄人?なんで?
「あれ?西村先生、どうかしたんですか?」
明久のごもっともな質問。
「ああ、今から、我がFクラスについて説明しようと思ってな」
......ん?我がって......まさか!
「おめでとう。お前らが戦争に負けたおかげで、福原先生から俺に担任が変わるそうだ。これから1年、死にものぐるいで勉強ができるぞ」
『なにぃっ!?』
ああ、鬼が担当か。生き延びられるかな...?
「いいか、お前らはよくやった。Fクラスがここまで来るとは正直思ってなかった。でもな、いくら『学力が全てではない』と言っても、人生を渡っていく以上で強力な武器の1つなんだ。全てではないからといって、ないがしろにしていいものじゃない」
クソ、雄二が小学生級の問題で間違わなければこんなこと言われなかったのに!
「吉井、お前と坂本は念入りに監視してやる。なにせ開校以来初の『観察処分者』とA級戦犯だからな」
「だったら蒼空だって『観察処分者』じゃないですか!」
「僕!?」
なんで僕まで道連れに!?
「織斑は真面目に授業受けているし、ちょっとした用事でなってしまったからな」
よ......よかった......。
「取り敢えず、明日から授業とは別に補習の時間を二時間設けてやろう」
…...二時間も!?っていうツッコミをしたって逆に増やされる
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