第二話 方程式の解
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上に飛ぶにはもう遅いの状況を計算して詰んだと再理解をし、そして、最後に容赦なく撃たれたと思ったところで意識は彼方に消失した。
「いや、本当に何回使っても、魔法は便利だな。たかが、ワイヤーでも強化したら十分な縄になるし」
『まぁ、だから凶悪でもあるのですけどね。リンカーコアさえあれば子供ですら扱える武器であり道具ですからね。子供間でも事故で魔法で怪我することなんて幾らでもありますからね。言い出したら切りがないですが』
四人全員が気を失っていることを確認した後、ワイヤーで全員縛りながら世間話。
巨大な十字架型デバイスに姿を変えているハティを傍に置いて肩を揉み解す
男を縛るのは吐き気がするが仕方がない。これも仕事である。うん。だから、つい縛り方に力が籠ってしまうのは仕方がない。うん。
おや、何故か皆、痛そうに呻いているな。気にしないが。
「だが、それのせいで魔法世界全員がこういった物理的な罠を見逃しがちだ」
『ワイヤーなんて使わずにバインドを使った方が材料もいらないですし、オプティックバインド使えば隠せますしね───だから付け入る隙になってくれるわけですが』
無論、訓練で多少は質量兵器やらの訓練や脅威性、トラップについても訓練はされているのかもしれないが、基本はやはり魔法が相手だろう。
魔法は凄いし、便利だし、強力だ。
それについては誰もが認めるだろう。管理外世界の自分もその事に関しては認めている。
才能に頼り切りになってしまうが、仕方がないといえば仕方がない。
何せ、これは強力なのだ。こんな強力なものが誰もが使えたら喧嘩ですら殺し合いに発展するだろう。
そこまで考えてふと並列思考を一つ使ってどうでもいいことを考えた。
どこにでもある家の庭で泣き叫びながら、大規模魔法を使って喧嘩する光景
庭は穿たれ、穴だらけで所々雑草が燃えていたり、凍っていたりする地獄
それを子供達の親があらあらまぁまぁ、という感じで微笑する意味不明な光景。
何だこのアルマゲドン。
人間、常識を忘れたらお終いだな、と内心で深く頷く。
聞けば、高町なのはは危険な収束魔法を友達に使ったらしい。それも、相手はバインドで身動きを封じられ、魔力も少ない状態で。
非殺傷とはいえ、こんな酷い殺害方法は他にないだろうと思う。下手したら死んでたんじゃないか、それと思うが、今はどうでもいい話だ。
『マスター。どうやら、もう一組もそろそろ罠の方に引っかかりそうです』
「どう思う?」
脈絡が繋がってない言葉に、しかしハティは応じた。
『無理でしょ』
「だよなぁ」
どうでもよさげな言葉には確信がついていた。
結果が分かっている推理小説を見るような気分で向ける視線の先は北東
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