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ガールズ&パンツァー もう一人の転校生
強豪、上越高校
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「上越高校について説明します。現在、私たち上越高校は二つの流派があります。一つは新雪流。もう一つは古雪流です。」
私は青葉のみなさんに学校の説明をしています。
私たち上越高校は他校ではあまり目に掛かれない一校二流制を導入しています。
そのため今まで何度も流派間でのいざこざはありましたが今回ほど大事になることはありませんでした。
今回、これほど大事になったのは西住流の介入が原因です。
今年の春に転勤して来た担当の先生が西住流のあった学校から来た関係で流派問題が発生しました。
「わかったわ。それでは上越高校が停泊中の静岡県の沼津港というところに向かえばいいのね。」
「はい。ですが今頃沼津港は封鎖されているはずです。」
「そうなると停泊できるのは・・・あっ!田子の浦港があるじゃない。」
重要港湾でもある田子の浦港は地方港湾である沼津港より大きくなっている。
そうなると移動手段は一つしかない。
最も早くいくための方法。
JR東○東海道線貨物。
これにたのみ運んでもらう。
「そこよりもいいところがあります。」
「えっ。」
そう。
そこよりもいいところがある。
沼津港に一番近い港。
静浦漁港。
て言うか静岡県は港多すぎでしょ。
静浦漁港は小さい港だけど学園艦一艦くらいは止まれると思う。
「上越高校は合宿で富士演習場を使うときに田子の浦港が使えないときに使う小さな漁港を借りるの。」
「へぇ〜。名門がねぇ〜。」
「五月蝿いですよ。漁港名は静浦漁港。」
「静岡のこと詳しいんだね。」
ちょっと事情があるんですよ。
家庭のね。
「そんなことよりも大狩流正当後継者の深雪さんから連絡はありましたか?」
「いいえ。今のところ深雪さんからの連絡はありませんが、どうかなさいましたか?」
私にも処罰が下るはず。
私は新潟に存在する二大流派の一つである古雪流の第一後継者。
それ以上でもそれ以下でもない。
その私がもうひとつの二大流派である新雪流の第一後継者と古雪流の第二後継者を止めなかったのは問題になるであろう。
そうとなれば罰則があるはず。
「それでは港につくまで自室待機。」


「こちらでお待ちください。」
「ありがとう。休ませてもらいます。」
久しいな。
静岡か〜。
中学以来か〜。
・・・
・・

『ただ今より第60回全国中学校戦車道競技大会を開会致します。優勝旗返還。福島県代表白河中学校隊長、大狩梨華さん、お願いします。』
「はいっ。」
昔から超名門校と呼ばれる白河中学校。
私からすればかなり遠い存在に見える。
「優勝旗を返還します。」
大狩さんが眩しく見えるよ。
やっぱり名家のでは違うよ。
「会場説明。静岡県戦車道協会会長様お願い致します。」
『一同、礼。』
ペコリ。

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