第26話 「文民統制」
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ともに話し合わないことだ。
後は憂国騎士団とやらがフェザーンでバカをやったら、遠慮なく取り締まれ。
「フェザーンはハイネセンではない。それが分からないのであれば、自業自得と言うものだろう」
まあどうせ、一月以内で同盟側は動くだろうがな。
選挙が近いし。軍よりも政治家の方が焦っているだろうよ。
けっけっけ。
我慢比べになると、あんがい民主主義というのは弱いからなー。
「閣下は、民主共和制というものをどう思っておられるのですか?」
「うん? 専制主義も民主主義も共和制も、そんなものはただの制度に過ぎない。どれもこれも一長一短ある。俺はブラッケのように民主共和制に夢なんぞ、持ってねえぞ」
前世では民主主義国家に生まれたが、現実なんてたいしたこたぁ〜なかった。
だからといって皇帝が暴走するのを認める気もねえが、よ。
「ああ、そうそう、オーベルシュタイン。卿にも一つ、考えておいて貰いたい事がある」
「なんでしょうか?」
「今後の貴族の子弟に対する教育だ」
「教育ですか」
「そうだ。貴族に生まれるよりも平民に生まれた方が楽。そう思われるほど、徹底的に鍛え上げる。なにせ平民達にとっては、自分達の統治者になるんだからな。むっちゃ大変だな、そう思われるぐらいでちょうどいい」
「なるほど、教育問題ですか。鍛え方を考えよという事でしょうか?」
「そうだ。ただ厳しくするだけでは、やってられるかと思うか、いじけるだけだろう。その辺りの調整が難しい、と思う」
「閣下のようにですな」
「よせ、俺なんぞ、ろくでもねえよ。俺よりマシな奴にする。まあ考えておいてくれ」
「御意」
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