拠点フェイズ 3
拠点フェイズ 劉備 (桃色) 「我愛?」
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ないんだ……」
ブツブツと呟いた後――
「ちくしょー! 于吉! 次あったら、お前を殴る! 殴ってやる! 和洋折衷にもほどがあるだろうが!」
突如、天に向かって吠えた。
……いったい、何がご主人様の琴線に触れたのだろうか。
やっぱりこの服装しか考えられんが……
「ささ、ご主人様。貴方様のためだけの宴ですぞ。朱里、雛里、お席にご案内するのだ」
「は、はい……ご、ご主人様っ♪ どうぞお席に♪」
「あうあう……ご、ご主人様っ♪ こちらへ……やたっ。ご主人様って呼べる(ぼそっ)」
二人の幼女に両手を取られながら席へ座るご主人様。
「……誰の仕掛けだ。って、言うまでもないな……星。これも服屋の入れ知恵か?」
「いえいえ〜ご主人様。こちらは、巴郡の喫茶茶屋「はにぃめいど」で修行した、飲茶の店『ヤムヤム』の主人からお聞きしました」
「喫茶茶屋から飲茶……はにぃめいどでヤムヤム? どうなっているんだ、ほんとに……」
ご主人様が盛大に溜息をつかれている。
というより、疲れている……といったほうがいいかもしれない。
「はっはっは! 深く考えなさるな……じゃない、深く考えちゃダメん、ご主人サ・マ♪」
「……頼む。その口調だけはやめてくれ。俺のヒットポイントがガリガリ削られるから」
「よくわかりませんが、イヤです♪」
「だろうな、こんちくしょうめ」
ご主人様がやさぐれ始めているように見えるのは、気のせいだろうか……?
「お兄ちゃ……じゃない、ご主人さまー! これが菜譜になりますのだー!」
「これ、鈴々。もっとシナを作らんか」
「しなってなんだ?」
「もっとこう、くねっと。くねっとだ」
「……やめてくれ。俺の弟子に変なこと教えないでくれ……」
若干、涙目にもなっておられる。
……まあ、私も鈴々が女性らしさを出せるとは思えないのだが。
「えーとぉ……ご主人様! 今日はこちらの『愛情たっぷり、卵炒飯』がオススメですよ♪」
「……桃香まで。ちなみにオムライスじゃないのね……いや、ないだろうけど」
「あはは……星ちゃんがこう言えって。ちなみに炒飯は、ちゃんと料理人が作っているから美味しいよ」
「そりゃありがたいが……じゃあ、とりあえずそれで」
「かしこまりました―……えーと。なんだっけ…………………………あ、えと、愛情たーっぷり、卵炒飯を愛情一杯でお作りします♪」
「……………………もう、好きにしてくれ」
ご主人様が白い灰になりつつある。
ああ……次は私の番なのか。
うううううううううううう……
「(ぼそっ)何をしている、愛紗! すぐに炒飯をとってこんか」
「(ぼそっ)ど、どうしてもやるのか?」
「(ぼそっ)主を私が独
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