拠点フェイズ 3
拠点フェイズ 劉備 (桃色) 「我愛?」
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!」
「と、桃香さまぁ……」
愛紗の顔がまっかっかなのだ。
はしゃいでいる桃香お姉ちゃんの顔も、若干赤いのだがなー
「鈴々ちゃんは着ないの?」
「鈴々は別にいいのだ。さっきもう着て包んでもらっているのだ」
「ふっふっふ……それで主よ。どの水着が一番好みですかな?」
ぎしっ。
星の言葉に、またお兄ちゃんが固まったのだ。
「できたら、どの辺りが主の好みなのかもお教えいただきたいものです。胸が際立つ方がいいのか、それともお尻をだしたほうがよいのか……ああ、忘れておりました。そのあとは下着の色なども主の好みを……」
「星ちゃん、星ちゃん」
「ん? いかがされましたか、桃香様」
「ご主人様、いないよ」
はにゃ?
さっきまで鈴々の横にいたのに、お兄ちゃんは何処に消えたのだ?
「星さんが喋り始めたら、かき消えるように出て行きました」
「見えているのに存在が薄くなって……驚いて声も出せませんでした」
「ちぃ……逃げられたかっ!」
ふわー……さすがお師匠様なのだ!
「むう……まあよい。次は夜の宴! 今日は主を酔い潰して、ねんごろに……ふっふっふ」
どうでもいいけど、考えていることがだだ漏れなのだ。
―― 関羽 side ――
「……どうしてもこの姿で宴に出なければいけないのか?」
「愛紗よ。この宴には我ら以外誰もはいってこん。あの馬正に入り口を固めさせている。問題はないぞ」
「そういう問題ではなく……いや、確かにそれは助かるのだが。私が言いたいのは、何故私達がこんな格好をせねばならぬのかと……」
「おやおや。愛紗は主に奉仕するのがいやだと?」
「そ、そのようなことは断じて無い! ない、が……」
「では覚悟を決めよ……そろそろ参られるぞ」
「くっ……」
扉の前でご主人様の声がする。
おそらく、馬正殿が控えていることを不審に思われている様子だ。
馬正殿には、朱里と雛里からの涙ながらの恫喝が効いているようだ。
ひとしきり話した後、扉が開かれる。
そして、中に入ってこられるご主人様に――
「「「「「おかえりなさいませ、ご主人様!」」」」」
私たちの大合唱が、出迎えた。
「………………………………………………」
口をあんぐりと……いや、顎が外れているのかもしれない。
ご主人様の呆れ果てた顔がそこにある。
くっ……だから嫌だったのに!
「どうされました、ご主人様?」
星がニヤニヤとしながら声をかける。
ご主人様は、片手で顎を持ち上げた後、後ろを向いて……しゃがみこんだ。
「夢だ……そう、夢なんだ……いるわけない……ここにメイドなんて……いるわけ
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