拠点フェイズ 3
拠点フェイズ 劉備 (桃色) 「我愛?」
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えーと……
「主よ、なにをキレておいでか」
ああ、そうそう。
キレる、だったのだ。
「……ナンデモナイヨー。ナンデモナインダヨー……はあ。まあいいや。にしても……結構きわどくないか?」
「そうですか? たしかにこの股の切れ込みは、毛の処理をしていないとはみ出そうで怖いですが」
「ブッ!」
おお、お兄ちゃんが吹いたのだ。
星……さすがにその発言は、鈴々もどうかと思うのだ。
「あうあう……朱里ちゃん、どうしよう。私生えてな……」
「わーわーわー! 雛里ちゃん! 場所選ぼうよ!」
後ろの二人がうるさいのだ。
「ところでどうですかな、この水着とやら。主の感想は?」
「え? あ、ああ、ビキニか……に、似合っているよ。星はやっぱり白が似合うね」
「ふふふ……そうですか。私的には青も捨てがたいのですが……主が仰るなら白にしますか」
あ、星が後手で拳を握っているのだ。
あれは、お兄ちゃんが言ってた『勝利のポーズ』に違いないのだ。
「はわわ……じゅ、盾二様。わ、私達はどうでしょうかっ!」
「あわわ……は、恥ずかしいです」
「え? ああ……朱里も雛里もよく似合うよ。でも……なぜにスクール水着? しかも、朱里は紺、雛里は白って……マニアックだなぁ」
すくうる水着というのか。
鈴々もアレを勧められてたなー……色は桃色だったけど。
「えへへ……褒められたよ、朱里ちゃん」
「うん、やったね、雛里ちゃん」
二人で手を叩いて喜んでいる。
鈴々も着ればよかったかなー?
「ちょ、桃香様、本当にこれでいくのですか!?」
「女は度胸だよ、愛紗ちゃん! さあさあ!」
「ひ、ひっぱらないでください! 紐がまだ……」
「ご主人様〜、見てみて〜!」
あ、桃香お姉ちゃんと愛紗が出てきたのだ。
「………………………………………………」
はにゃ?
お兄ちゃんが、固まっているのだ。
「と、桃香様……や、やっぱり私はこんな服は」
「見てみて、この服。私の胸にぴったりなんだよ! どうかなあ?」
「………………………………………………」
「お兄ちゃん、固まっているのだ」
「えーっ!? に、似合ってないかなぁ……」
お姉ちゃんがちょっと涙目になると、はっとしたお兄ちゃんが、急にそっぽ向いだのだ。
「い、いや、その……よ、よく似あっている、よ。その……桃香にぴったりな桃色の水着」
「ほんと!?」
ぱあっと明るくなったお姉ちゃん。
その横で、もじもじしつつ身体を隠そうとする愛紗。
「あ、愛紗も、その……み、水色がすごく、似合っている。ふたりとも、本当に……」
「よかった〜似合うって言ってもらってよかったね、愛紗ちゃん
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