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真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
拠点フェイズ 3
拠点フェイズ 劉備 (桃色) 「我愛?」 
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でなのですか?」

 あ、愛紗ちゃん。

「え? あ、うううん。な、なんでもないよ!? そ、それより……どお?」

 私は、ご主人様に聞こえないように声をひそめる。

「……はい。一応、種類は揃えましたけど……本当にやるんですか?」
「もちろんやるよ! 星ちゃんに負けていられないもん!」

 星ちゃんは協力して〜と言っていたけど。
 あの眼は抜け駆けする気まんまんだったし!

「ご主人様が何を気に入るかわからないけど……とにかく、いろいろ試そう!」
「……桃香様。その、大変申し上げにくいのですが」

 ……へ?

「星だけでなく、朱里と雛里もおります……すいません。鈴々が……」
「え!? り、鈴々ちゃん、三人に声かけちゃったの!?」
「にゃ? まずかったのか?」

 がーん……わ、私の計画がぁ〜

「普段やらないことをやろうとするからですよ……桃香様に『計画』とか、『作戦』とか似合いませんから」
「なにげにひどいよ、愛紗ちゃん……」

 だーと流れる涙で悔やむ。

「ともあれ、用意はできております。ささ、こちらへ……鈴々、ご主人様を連れてきてくれ」
「わかったのだー!」




  ―― 張飛 side ――




「お兄ちゃん、なにをしているのだ。早く入るのだ」
「え? あ、ああ……あれ? 桃香は?」
「お姉ちゃんなら、もう中に入ったのだ。さあ、急ぐのだ!」
「え、ちょ、鈴々!?」

 ぼーっとしていたお兄ちゃんの背を押して、服屋の中へと押しやる。
 なんか知らないけれど、お姉ちゃんたちがそうしろというのだ。

「いったいなに、が……」

 服屋の中に入ったお兄ちゃんが、言葉を失ったのだ。
 そこには……

「おや、ようやくきましたな、主」
「はわっ! じゅ、盾二様!」
「あわわ〜……」

 そこに居たのは胸と腰を隠しただけの星、それに薄衣一枚の朱里と雛里がいたのだ。

「な、なんだそりゃ!? なんでこの世界に水着があるんだよ!」

 お兄ちゃんがなにか吠えているのだ。
 どうしたのだ?

「何を叫んでおいでか。この服は実に素晴らしいですぞ。なんといっても、水に濡れても透けないという素材で出来ておるそうです」
「ああ、そう……って、どういうことだ! 水着なんて何処からそんな知識が――」
「なんでも店主は、巴郡一の織物師から秘伝の裁縫を伝授されたそうで……この服は、巴郡では水辺でよく着ている服だそうですぞ」
「………………あ〜い〜つ〜か〜! あの、ゲイ仙人め! お前は保守派じゃなかったのか!? こんな所で時代崩壊させてんじゃねぇぇぇっ!」

 お兄ちゃんが、天井に向かって叫んでいるのだ。
 これは……アレだ、アレ。

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