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真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
拠点フェイズ 3
拠点フェイズ 劉備 (桃色) 「我愛?」 
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いで広めれば、同じようなことが大陸全土で起こると」
「はい。ですので、この作物の梁州外への持ち出しは禁止されており、流通には一つあたり十倍の関税がかけられています。また、食べ方には必ず売る側から注意を促されるそうです」
「その欠点を補って余りある生産力ということね……これ、栽培できないかしら?」
「……正直、私はおすすめできません。新しい作物ですし、どんな副作用があるか……」

 毒を持つ植物ですものね。
 でも、あの御遣いが広めるほどなら……研究する価値はあるでしょう。

「いいわ。この作物を研究させなさい。栽培方法や、どれだけ収穫できるか……新しく開墾させた邑での研究を許可するわ。桂花、あなたが指揮を取りなさい」
「御意……」
「他にはなにかつかめたのかしら?」
「あとは……じゃがいものみならず、食糧増産がはかられているのは確かです。野菜の流通量がどの土地よりも豊富でした」
「確かに梁州の南は、大陸でも有数の穀倉地帯だけど……生産量自体が、かなりあがっているようね」
「はい。それらを推進したのは、あの御遣いの臣と言われる諸葛亮と呼ばれる者だそうです」
「諸葛亮……」

 聞いたことがないわね。
 でも、劉備の臣でなく、あの御遣いの臣と自称するぐらいであれば……おそらくは、かなりの才覚の持ち主なのでしょう。

「現在、梁州の宰相ともいわれており、領民の支持を集めています。民はその施政に感謝している証に、じゃがいも同様に広めた野菜に『(カブ)』というのがあるのですが、それを『諸葛菜』と呼称しているほどです」
「……農業政策を推し進めているのが、その諸葛亮というわけね。あの御遣いはどうしたの?」
「は、それが……どうやら一年ほど前から行方不明のようで」
「……なんですって?」

 あの御遣いが居ない……?
 ちょっと待ちなさい。
 ということは……御遣いが居ないにも拘らず、梁州はあそこまで発展したというの!?

 まさか、これを成し得たのは、あの劉備だと……?

「……本当に居ないの?」
「はい。それは確認済みです。梁州にいるのは、劉備とその配下である関羽、張飛。そして御遣いの臣と言われる諸葛亮と鳳統のみです。もう一人、男の臣がいるそうですが、こちらは無視してよいでしょう」
「……そう」

 あの御遣いが、梁州にいない……
 では、あの御遣いは一体何処に行ったというのか。

(……でも、必ず私の前に立ちふさがる。そんな確信めいた予感が、確かにある)

 あの覇気、そしてあの双眸。
 私と同種の者にして、おそらくは劉備を越える私の生涯の天敵。

 一体今は、どこで何をしているのか――




  ―― 盾二 side 漢中 ――




「ふぇーっくしょん!
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