拠点フェイズ 3
拠点フェイズ 劉備 (桃色) 「我愛?」
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、前後不覚の様子がはっきりと見て取れる。
「しゅ、朱里ちゃん。ご主人様って、霞ちゃんや翠ちゃんの宴会の時はこうじゃなかったよね!?」
「あ、あの時はちびちび飲んでおられましたし……すぐに天幕に向かわれてしまわれたので」
「ご、ご主人、さま……?」
心配した関羽が、おそるおそる盾二へ水を差し出そうとする。
だが、その手をはしっと握りしめた盾二は――
「好きだ!」
「うひぇっ!?」
突然の告白に、関羽のみならず、周囲の女性全員の時が止まった。
「あ、あの、ごごごごごごごごごごごごしゅ、ごしゅじ……え、えと、ごしゅ……」
「君は俺が嫌いか?」
「そ、そんな、めっそうも……めっそうも……ひっく」
盾二の告白に驚きつつも、信じられない幸福に、思わず涙がでる関羽。
だが、彼女は気づくべきだった。
盾二は今……酔っているのだ。
「だから愛紗……いただきます」
「へっ……むぐっ!?」
ずちゅるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるるっ!
「ひっ!?」
「うわっ!?」
「にゃ!?」
「はわわっ!?」
「あわわ……」
関羽を除く、五人の乙女の目の前で。
盛大にその唇にキスをして、あまつさえその口を吸い上げた。
「!? !? ??? !? 〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!?」
ずちゅずちゃずちゅるじゅちゃずちゅじゅじゅるずちゃるずちゅちゅじゅるるるるっ!
「「「「「うわっ……」」」」」
その勢いに、五人がドン引きする中。
ぴくぴくと痙攣するように身体を震わせた関羽と、盾二の口がようやく離れる。
そしてーー関羽は、ぱたっとその場に倒れた。
「あ、愛紗……ちゃん?」
「…………………………」
その体は小刻みにビクン、ビクンと跳ねながら気絶している。
しかし、その顔は……
「うわっ……あ、愛紗ちゃんが、愛紗ちゃんが!」
「……見るな、鈴々」
「にゃ? 愛紗がどうしたのだ、星?」
「はわわ……あ、愛紗さん、なんて幸せそうな……というか、なんというか……」
「しゅ、しゅしゅしゅ朱里ちゃん、わた、私、書物で見たことあるよ。こ、これって、これって……官能の極みの……」
五人が五人……約一名、よくわかっていないのもいるが。
それぞれが驚愕に慄く中で。
「んーっ、ずちゅっ……くちゅ、くちゅ……んくっ……ふう。このお水、美味しいね……」
そう呟きつつ、口の周りを唾液まみれにした盾二が、据わった眼で五人に視線を送る。
「「「「ひいっ!?」」」」
「にゃ?」
その視線を受けた五人……もとい、四人は体をこわばらせ、なにもわかっていない一人は、首を傾げる。
「
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