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真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾
拠点フェイズ 3
拠点フェイズ 劉備 (桃色) 「我愛?」 
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前より確執があった公孫賛との中は冷えきっています。北平においては、公孫賛の地元ということもあり、逃散民を受け入れておりますが……劉虞からの元の土地に連行する命令を拒否したことにより、代わりに逃散民一人あたり一石の納税を課せられました」
「……よく我慢しているわね、公孫賛は。私なら、逆に劉虞を追放するわよ?」
「公孫賛は、華琳様ほどの実力も人望もありません。しかし、漢王朝に対する忠誠が高い為に、上司である劉虞の無茶な命令には逆らえないようです」
「……哀れね。だが、それで沈むならその程度ということよ」

 公孫賛……もう少し野心が強ければ、私の覇道を阻む好敵手となりえたかもしれない。
 だが、やはり公孫賛では物足りないということか。

 そう、私の相手になるとするならば……

「……北のことはわかったわ。それより、他に報告があるでしょう?」
「…………………………劉備、ですね」

 私の言葉に、苦虫をかみ潰したような顔をする桂花。
 …………その様子からすると、かなり深刻なようね。

「桂花……報告なさい」
「…………はっ。先日来より、細作を千人規模で放ったのですが……帰ってきたのは数人でした」
「数人だと!?」

 突如、私の隣に居た秋蘭が声をあげる。
 無理もない。
 細作の教育は……秋蘭が、直に行っていたのだから。

「私も信じられなかったわ。一向に入ってこない情報に、今回過剰とも思える細作を放ったのだけど……梁州の他国からの防諜能力は、尋常じゃないのよ。細作は、漢中に入った途端に捕らえられているわ」
「なんと……一体どういう理由で」
「大手門から入る際に、警備の兵に質問されるのだけど……不審な点があると、密かに追跡されて捕縛されるそうよ。今回帰ってこられた細作が、その現場を見たそうだけど……警備の兵だけでなく、住民たち自身が怪しい人物を取り押さえようとするらしいわ」
「民が……だと?」
「ええ。漢中にいる、数十万の民が、よ。市場でも市場の商人たちが自発的に犯罪を防ごうとするし、ちょっとでも大通りで喧嘩でもあろうものなら即座に警備兵に通報がいく。その警備兵……警官とかいうらしいけれど、その一人ひとりが高い士気を持っていて、常に漢中を走り回っているわ」
「………………」

 桂花の報告に、青い顔で言葉を失う秋蘭。
 私も言葉がない。
 一体、劉備は……いえ、あの男――天の御遣いは、なにをしたというのか。

 私と秋蘭が言葉を失っているのを見た春蘭が、おずおずと口を開く。

「しかしな、桂花よ。私は思うのだが……正攻法で侵入しなくても、細作ならば夜間に忍びこむなど出来るのではないか?」
「あんた馬鹿じゃないの!? それが出来ているならこんなこと報告していないわよ! 忍び込もうとした細
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