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少年と女神の物語
第二話
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て、次の日。

「ふあああ・・・あの子、起きたかな?」

 起きてすぐ、あの子が寝ているベッドを見た。
 あ、俺は床に寝袋で寝たぞ。何でも持ち歩くものだな。

「う〜ん・・・まだ寝てる、お」

 少女の顔をのぞいたら、ちょうどそのタイミングで目が開いた。

「ここは・・・貴方は?」

 そう聞いてきた少女の声は、吸い込まれそうなほどに澄んでいた。

「・・・ああ。俺は神代武双。で、ここは俺が取ったホテルの部屋だ。倒れてたから勝手に運ばせてもらった。君は?」
「そっか、あの後倒れたんだ・・・仕方ないといえば仕方ない、かな」

 少女は質問には答えず、そうつぶやいていた。

「あの〜・・・俺の質問に答える気は?」
「あ、ごめんなさい。つい気絶する前のことを考えちゃって・・・」

 そう、本当にすまなさそうに謝ってきて、顔を上げると、

「驚かないで欲しいんですけど・・・私はアテ。ギリシア神話の女神ですが・・・知ってますか?」

 そう、俺に自己紹介してきた。
 え、マジですか・・・?

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