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ソードアート・オンライン〜紅き剣聖〜
一部 浮遊城アインクラッド編
隠されし記録〜最初のPKプレイヤー〜 決戦篇
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キを抱き締める。
「……ごめん、間に合わなかった……」
サキのカーソルはオレンジになっていた。
「………君、ソウスケ君ソウスケ君ソウスケ君!!!」
サキは涙を流しながら、俺を強く抱き締め返してくる。
「…………………サキ、少しの間待ってて、すぐに終わるから!!」
恐らく、アスカさんは死んだのだろう、
俺があの洞窟に入ったせいで、アスカさんは死んだ。
俺があの洞窟に入ったせいで、サキは人を殺した。
「ふざけるなよ、屑共が………」
「あん? んだとテメェ!」
1人の男がキレ出す。
「待ちたまえ、君はソウスケだね?」
リードが言った。
俺は言う。
「スコルピオなら殺した…………次はお前らだ」
『!!!?』
リードたちは驚愕した。
「くっ! 全員でかかるぞ!」
『オウッ!』
「ひぃ、ふぅ、みぃ…………5人か」
リードたちはバラバラに突っ込んでくる。
俺は片手剣を構え、左手に落ちていた、サキの曲刀を構える。
「《霧島流二剣術》 伍ノ型 《陽炎(かげろう)》…………散れ」
陽炎は10連撃、1人二発ずつ喰らわせる。
ある人は叫びながら。
ある人は目を丸くしながら散っていった。

もう、そこに存在していたのは、ソウスケとサキだけだった。

サキがオレンジになってしまったので、俺とサキは洞窟にある安全エリアで休むことになった。
「ソウスケ君、ごめんね……」
二人並んで壁に寄りかかりながら、サキが言った。
「? 何が?」
「私なんかのために人を─」
「─サキ、その事はいいって、それよりさ、知り合いに聞いたんだけど、グリーンに戻すクエストってのがあるみたいなんだ」
「うん……」
サキは俯く。
俺はサキの顔を両手で挟み顔を上げさせ、目を合わせる。
「……………」
サキは顔を紅潮させる。
「なにしけた顔してんだよサキ、お前らしくねーぞ!」
「…私……らしく?」
「うん、きっとこの世界じゃ、これからも今回みたいな事件は起こるだろう」
「うん……」
「お前は……サキにはいつも笑っていて欲しい! 俺はサキの笑顔に救われた! だからな!」
サキはきょとんとしていたが、突然噴き出した。
「ソ、ソウスケ君、それって、へたなプロポーズみたいだよ!」
「んなっ! そんなつもりは─」
俺は全身が熱くなった。
「─私じゃ不満?」
サキはイジワルそうな笑みを浮かべる。
「そんなわけ! ……って! からかってるんだろ!」
「てへ、バレた?」
「あのなぁ〜………」
サキはふと、真面目な顔になり、
「ソウスケ君、ありがとう!」
そう言って、立ち上がり俺の手を握ってくる。
「サキ!?」
「行こっ! 早く街に帰りたいし!」
そう言ってサキは俺を引っ張りながら走っていく。
「ちょ! 待てって、サキ
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