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Element Magic Trinity
呪われた島
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るが、その実力は本物だ。
相手がギルドの人間だろうがそうでなかろうが、手は抜かないだろう。

「・・・でも俺はエルザを見返してやるんだ!こんな所で引き下がれねぇ!」
「僕だって!ティアに追いつくためにも、引き下がる訳にはいかないよっ!」

だがこの2人の場合、恐怖より信念が勝ったようだ。
でもそんな事で諦めるグレイではない。
何てったってマスター直々に頼まれた事だ。こっちだってこんな所で引き下がる訳にはいかない。

「マスター直命だ!引き摺ってでも連れ戻してやらァッ!怪我しても文句言うなよ!」
「やんのかコラァ!」
「邪魔するのならグレイだろうと容赦しないよ!」
「ちょ、ちょっと3人とも!」

グレイは氷、ナツは火、ルーは風を手に纏い、睨み合う。

「魔法!?アンタ等・・・魔導士だったのか・・・?」

すると、そのやり取りを見ていた船乗りの男が口を開いた。

「ま、まさか島の呪いを解く為に・・・」
「オウ!」
「まぁね!」
「い、一応・・・自信なくなってきたけど」
「行かせねーよ!」

それを聞いた男は少し体を震わせる。

「・・・乗りなさい」
「マジで!」
「おおっ」
「やったぁ!」
「何!?」

先ほどまで拒否していたのが嘘のようだ。
そしてそれと同時にナツの目がキュピンと光る。

「おりゃ」
「ふんごっ!」

その瞬間、ナツの飛び蹴りがグレイの顔面に直撃した。
避ける事の出来なかったグレイは気絶する。
突然の事にルーシィは驚いて目を見開き、ルーはいつも通りニコニコ微笑んでいた。

「乗せろ!」
「ちょっと、グレイも連れてくの!?」
「だってグレイが戻ったら今度はエルザとティアが来るんだよ?」
「ひいいっ!」

エルザとティア、ギルドで1番恐ろしい女が2人も来るなんて怖すぎる。

「S級の島へ出発だ!」










それから数十分後、船は沖の方に出ていた。
そして言うまでもないが、先ほどまで威勢が良かったナツは完全に酔っている。

「今更なんだけどさ・・・ちょっと怖くなってきた」
「てめ・・・人を巻き込んどいて何言ってやがる」
「そーかなぁ。僕は何だかワクワクしてるよ♪」

今更恐怖を覚えるルーシィと縛られながら文句を言うグレイ。
そんな2人に対してルーは遠足にでも行くかのようにご機嫌だ。

「つーかオッサン!何で急に船を出したんだ。いいめーわくだ」

グレイの文句の矛先は船乗りの男の方に向く。

「俺の名は『ボボ』・・・かつてはあの島の人間だった・・・」
(変な名前だな・・・)
「え?」
「逃げだしたんだ。あの忌まわしき呪いの島を」
「ねぇ・・・その呪いって?」

海を眺めていたハ
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