呪われた島
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の辺の船乗りはあの島の話はしねぇ」
「呪いだ・・・何だって縁起が悪ぃったらありゃしねぇ」
「何しに行くか知らねぇが、あそこに行きたがる船乗りはいねぇよ。海賊だって避けて通る」
港に止まっていた船を隈なく当たるが、全員が行きたくないという。
しかもガルナ島行の船すら存在しないのだ。
「そんなぁ〜」
「決定だな。泳いで行くぞ」
「それしかないよね」
「あい」
「泳ぐ?それこそ自殺行為だ。巨大ザメが怖くねぇなら別だがな」
「オウ!怖かねぇさ!黒コゲにしてやるよ」
「うん!全員吹き飛ばしちゃうよっ!」
「海じゃ火は使えないし、変に風起こしたら海が荒れるでしょ」
呆れたようにルーシィが呟く。
「はー・・・どうしよぉ」
「だから泳ぐっての」
「どうにかなるよ」
途方に暮れるルーシィとは裏腹に、ナツとルーとハッピーは泳ぐ気満々で準備体操までしている。
すると、ガリ、と砂を踏むような音がして1人の男がナツ達の後ろに立った。
「みーつけた」
突然ポン、と肩に手を置かれ、驚く一同。
振り返るとそこにいたのはグレイだった。
「グレイ!?」
「何でここに!?」
「連れ戻して来いっていうじーさんの命令だよ」
「どわーっ!」
「もうバレたの!?」
まぁ、依頼書の確認は毎日の事だろうし、気づくのは時間の問題だっただろう。
「今ならまだ破門を免れるかもしれねぇ。戻るぞ」
「破門!」
「やなこった!俺はS級クエストやるんだ!」
「そうだそうだ!ティアに認めてもらうんだっ!」
「オメーらの実力じゃ無理な仕事だからS級って言うんだよ!」
グレイは大きく溜息をついた。
「この事がエルザに知られたらオメェ・・・あわわ・・・」
「「「「エルザに知られたらァ・・・!」」」」
その言葉に4人は震えあがる。
あのエルザだ。知られたらどうなる事か・・・。
「グレイ〜助けて〜。オイラ、この3人に無理矢理・・・」
「裏切り者ォ!」
「まぁ、まだエルザに知られるぐらいはいいが・・・」
そう。
あのギルドにはエルザをも超えるであろう、恐ろしい女がいるのだ。
「今は仕事に出てていねぇが・・・この事がティアに知られたら・・・オメェ等、すぐにあの世逝きだぞ・・・」
今度は4人とも何も言えなかった・・・恐怖で。
あの女・・・ティアにこんなギルドの掟を破るような事が知られてしまったら・・・。
『掟も守れない愚者が、私の視界に入ってこないでくれるかしら?今すぐ消えて。消えないのなら消してあげるわ』
とか何とか言って、魔法で確実に半殺しにされるだろう。
いや、半殺しならまだいい。ヘタをすれば殺される・・・。
何せ相手はギルド最強の女問題児。問題ばかり起こしてい
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