2章 これが「異能者、無能者の会」
第八話「再び悪夢が始まる」
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ゃ…」
ユウタ
「例え俺らが真実を知ったところで抹殺される事は免れないと思いますよ。」
…。無理すぎるだろ…。何それ…。
ユウタ
「大丈夫ですか?顔が真っ青ですよ。」
シャイン
「いや…なんでもない。ただわかることは…お前…あと数秒の間に消されるぞ…。」
ユウタ
「ぇ?なに言ってるんですか?そんなことあるはずが…」
その瞬間、ソファーごとバット代わりにぶん回すメルはユウタの脇腹目掛けてクリーンヒットさせた。
ズドーンッ?
ユウタ
「ぐぁっ!?」
シャイン
「ひ、ひぃいいい!?」
思わず声がうわずってしまった。
だって…おかしいんだもの…。絶対おかしい?次元が違うって?
ユウタ
「う…うがっ…。」
シャイン
「ユウタ?」
めりこんでいた壁からユウタの身体が離れる時…彼の目は白かった。純粋な白…。これほど恐ろしい光景…見たことない…。
メル
「あんたたち…覚悟できてるわね?」
シャイン
「僕はできてる…。いやいや違う違う?」
メル
「何が違うのかしら?」
シャイン
「それはその…えーと…実は朗報がありましてね?」
無駄な言い訳は通用しない。改めて思い知らされたよ。それから…女子のプライベートに介入するのはよくないということを教訓にしようかな…アハ…アハハハハハ…。
スドーンッ?
シャイン
「ぅ…あ…。」
ソファーが目に映った時、僕はもう壁と密着していた。気がつけば…ユウタの隣に僕はいた。
天井…何度見上げたことだろう…。少なからず部に入ってからは数十回は見てる気がするなぁ…。
シィラ
「姉御〜。どうしたんですかい?」
メル
「なんでもないわ…。盗人を懲らしめただけよ。」
へー。僕ら盗人扱いねぇー。もうダメだわこりゃ。
シィラ
「じゃあ早くきてくださいよぉ〜。」
メル
「えぇ。わかったわ。 それじゃあと3日留守にするからヨロシクね。あと、それから…」
な、なんですか。姉御…。
遠のく意識の中、僕はしっかりとこの耳で恐ろしい宣告を聞いた。
メル
「もしも次、もう一度同じようなことをしようとした場合どうなるか…わかるわね?」
シャイン
「は、はぃ。」
全体力を振り絞って出た言葉がこれだ。この部はあの人によって支配されている。まさに「姉御」というのがふさわしい呼び名だと身体で知った。ということはシィラはそれを見破っていたと?
メル
「今いくわ。」
シィラ
「そんじゃいきましょうか。」
メルはその窓を突き破り外へと出た。
あれは…姉御…というより破天荒といったほうが…いやまてよ。口に出しそうだからあえて忘れたほうが…
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