魔法先生ネギま!
0407話
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は同じ事をやってたんだよな。
そんな風に考えていると、店員がコーヒーと紅茶、そしてサンドイッチの乗った皿を持ってくる。
「お待たせしました。ブレンドとオスティアンティー、スペシャルサンドイッチです。では、ごゆっくりどうぞ」
ペコリと頭を下げて店内へと戻っていく店員を見送り、まずは一口とオスティアンティーを口に運ぶ。
「へぇ」
口に含んだ瞬間、広がった爽やかな香りに思わず感嘆の声を上げる。
続けてスペシャルサンドイッチへを口に運ぶが、こちらも上手い。一見すると普通のサンドイッチなのだが、微妙にパンを湿らせているおかげでしっとりとした口触りになっている。中の具も、ハムとレタス。卵、グリルされたチキンのような肉と定番だがどれも一手間加えてあるのが好印象だ。
……もっとも、この卵も恐らく俺の知ってる鶏の卵じゃないんだろうが。ハムやチキンっぽいのも同様に。
「どうやら喜んで貰えたようで何よりだよ。……ところで話は変わるんだけど、数週間前に君の身に何か起きなかったかな?」
「……数週間前?」
そう言われて、思い浮かぶのは俺が人間から混沌精霊へと生まれ変わった一連の出来事。
「そう。実は数週間程前に、この魔法世界の中の魔力が急激に減った事があってね。もちろん魔法世界全体で見れば微々たる量ではあるんだけど、ちょっと気になって調べてるんだ」
恐らく、フェイトの言っている減った魔力というのは俺が喰らって吸収した精霊達の事なんだろう。だが、まさかそれを馬鹿正直に言う訳にもいかないので誤魔化す事にする。
「さて、あいにくだけど俺には見当も付かないな」
「へぇ……こっちでは君達がキズクモを出発した日の確認は出来るんだけどね。その後半月程行方不明になっていた事も。……けどまぁ、君がそう言うのならそう言う事にしておこうか。……それよりほら、もう1人のゲストが来たよ。ただちょっと予定外の飛び入りも2人程いるみたいだけど」
フェイトの視線を追うと、そこにはもう1人のフェイトの姿があった。俺の混沌精霊としての力が、あのフェイトが今まで幾度か見てきた水で作られた分身であると教えている。そしてその偽フェイトが案内しているのはネギ。そのネギを守るようにして神楽坂と桜咲2人の姿がある。
「なんだ、お前の狙いはまたネギなのか? 修学旅行の時といい今回といい、懲りないな」
「さて、別に僕にそんなつもりはないけどね」
フェイトがそう言いながらコーヒーを口に運ぶのと。
ネギ達を案内してきたフェイトが姿を崩して水へと戻り、地面を濡らすのは同時だった。
「アクセル君!?」
「アクセル!?」
「アクセルさん!?」
そんな三者三様の声を、スペシャルサンドイッチを食い終わった俺はオスティアンティを
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