プロローグ
まだ6月というのにここ最近暑い日が続いている。
「美奈、綺麗でしょ?来てよかったねー」
美奈は辺り一面満開のその花を前にしても浮かない表情をしていた。
「花なんかどれも一緒だよ。本当は動物園に行くはずだったのに、、、」
「お父さん出張なんだからしょうがないでしょー。そんな顔しないで!ね?」
「別に。もう慣れたよ。」
「あっ、もうこんな時間!帰らなきゃ!行くよ!」
母の大きな手が強引に美奈の袖を引っ張る。
ふと花の方へ目をやるとその花はピンク色の花びらを輝かせながら凛と咲いていた。
「この花の名前なんて読むんだろ?
、、、きれい。」
名前も知らないその花はどんな花よりも綺麗に思えた、、、
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ