13ヴォーダンの死。母は強し
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部下に自ら撃ち殺すように命令して。そう、彼はスコールの変態狼として、WALRUSの基地を襲撃し、カティアを助けた。その後、何も知らないカティアは知識を得て、一緒に過ごす間に変態狼の事が好きになり、耳元で大好きとか愛してるとか、囁き続けて洗脳し、落とした。その後、2人は結婚してフランツィスカが産まれた。だが、彼は変態狼であると同時にヴォーダンでもある。だから、フランとカティアのどちらかを生贄に差し出す事になった。そして、カティアはサルベージにより死に、フランは同一体の実験により電脳症部分を切り離す事になった。だが、これはカティアを殺すかわりにフランを助ける事になる。彼の本心がどうなのかはわからないので、こちらとしてはフランとカティアを助けたいだけだ。ヴィクトールも出来たら助けたいが、どうなるかは本人次第だ。
「ヴィク?」
「悪いな、カティア。俺はヴォーダンでもある。だが、お前を愛したのは確かだ」
「それで、どうする? WALRUSもヴォーダンも俺達が破壊した」
「だが、俺は生き残っている。だから、第555方面架空騎兵中隊は俺が死ぬまで終わらない」
「じゃあ、カティアさんとフランを残して死ぬんだ」
「そうだな。俺達は核融合炉の暴走など手段を問わずに都市ごと壊滅させてきた。生きていたら駄目なんだよ。だから、WALRUSを終わらせるなら殺せ」
「駄目! ヴィクが死ぬなんて許さない!」
「おい……」
「ヴィクが死ぬなら私も死ぬ!」
「ちょっと待てこら! フランはどうなる!」
「じゃあ、フランと一緒に死ぬ!」
「「いや、それは困る!」」
俺とヴィクトールの意見が一致した。というか、慌てたせいで拘束が緩んだのか、抜け出してカティアがヴィクトールの所に行ってしまった。
「じゃあ、フランは貴方に預ける。じゃあ、フランは嫁に貰って。私とヴィクだけで死ぬ」
「ふざけんな誰がこんな奴にフランを渡すか!」
ここで予想外の事が起きた。原作ではむしろ、さっさと抱けとか色々と言ってきたのに……まさか、母親が死んだあとフランに嫌われていたの、かなり堪えてたのか?
「ヴィク、五月蝿い。私とフランを置いて死のうなんてする人にとやかく言われる筋合いはないよ」
「ぐっ……」
「というか、諦めてフェンリルの変態狼として生きろよ。むしろ、こんな小さな女の子2人を放り出すつもりか? しかも、片方は自分の娘だぞ。ああ、もちろん2人をこちらにくれるならたっぷり可愛がってあげる人を紹介しよう。その趣味の」
紹介するのはノイ先生だけどね!
「ふざけんな!」
「ヴィク、ヴォーダンは死んだ。それでいいじゃない」
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