暁 〜小説投稿サイト〜
ロボティックス・ワールド-Robots of underground facilities-
5.原子炉フロア
巨大原子炉

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…まだかよ

「何分経った?」
『まだ2分』
「…やっぱ他より長いな」
『そうか?』

ここでちょっと今までの事を思い出す
長い待ち時間を出来るだけ有効に使いたいしな

最初の居住フロアには小さい戦闘ロボが居た
これは近接タイプの

適当に倒して3層目
そこには全く反応しない見張りロボット
はっきり言って道の邪魔にしかなってなかったけど…、今考えてもやっぱあれはおかしい

次は工場フロア
こっちは観察ロボットが居なくなっていた
ついでに未登録型番の戦闘ロボが製造されていた

その次、廃棄フロア
…居住フロアにいた戦闘ロボの亜種みたいなのが居た
そのくらい

「…なぁなぁ」
『んー?』
「居住フロアにいた見張りロボット、あいつ何で反応しなかったんだろ」
『さぁ?』
「さぁって…」
『…でも確かにちょっとおかしなことが起きてる、いろんな場所で』
「だよな、やっぱなんかおかしいよな」
『工場の観察ロボが居なくなってたのもなー…』
「この一連の事件?はなんか関係あるのかな?」
『さぁー…?』

「あ、そういえば最近知ったんだけど、全てのロボットに搭載されてる特殊なシステムがあるんだっけ、いつもは伏せられてるけど」
『親から聞いたやつだな、覚えてるよな?』
「うん、《オールデリートシステム》だよな」
『そうそう、AIとかそういうもの、映像ファイルも音声ファイルも何もかも完全削除するやつ』
「暴走を起こしたときに対処するために用意されてるんだよね」
『まぁ、それを起動させる事ができるのは人間だけなんだけどね』
「ロボットは使えないようになってるもんな、PWとかIDとか行うために必要なものは向こうが持ってるし、それに仮にとられたことも想定して脈拍で入力装置のロックを解除する様になってるし」
『そこら辺ぬかりないのになんで観察ロボが消えたりしてんだよ…』
「それは向こうの責任じゃない気がする…」

そんな感じで話していると

ピンポーン、と電子音が鳴りエレベーターの扉が開いた
やっとかよ
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