第四十一話 パジャマパーティーその十二
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「いいわよね、それも」
「ええ、いいと思うわ」
「それでもね」
「じゃあ今日はね」
琴乃は他の四人の言葉も受けてさらに笑顔になった。
「それでね」
「一日過ごすのね」
「そうするわ」
こう話すのだった、そして最後に。
彩夏はだ、こう言ったのだった。
「私は本屋さん行って」
「そうしてなのね」
「本探すのね」
「漫画とラノベね」
その二種類でだというのだ。
「欲しい本があるから」
「だからなの」
「本屋さんに」
「そう、それとね」
さらに言う彩夏だった。
「雑誌も買いたいし」
「それで買ってお家に帰ってよね」
琴乃は彩夏のそれからを尋ねた。
「やっぱり」
「そう、読むから」
そうするとだ、彩夏自身も答える。
「そうするわ」
「ううん、休日もそれぞれね」
「流石に休日を二日酔いで過ごしたらね」
「一日死んだままだとね」
二日酔いも重いとそうなる、夕方になると大抵は復活しているがそれまでの長い時間を死んだ様に過ごすというのは、というのだ。
「よくないからね」
「後で凄く後悔するしね」
それで無駄に時間を潰したことに対してだ。
「だからね」
「ここでお酒を抜いて」
今五人で入っている風呂でだというのだ。
「そうしてよね」
「だからね」
今風呂に入ってそしてだというのだ。
「お酒抜いて」
「そうしようね」
こうお互いに話す、そのうえで五人で風呂に入り今は二日酔いで残っている酒を徹底的に抜いたのだった。
そのうえでだ、彩夏は美優の家を出て本屋に向かった。途中で景子と里香もそれぞれの家に帰って一緒にいるのは琴乃だけだった。
その琴乃にだ、彩夏は二日酔いから復活した明るい笑顔で自分と同じ顔になっている琴乃に対して言った。
「それでそのラノベってね」
「どんなのなの?」
「アニメ化もされてる作品で」
「へえ、売れてるのね」
「右手で相手の能力を吸い取る主人公とシスターのヒロインが出ていてね」
「あっ、そのラノベならね」
琴乃は主人公とヒロインのことを聞いただけでわかった、その作品のことが。
「私も読んでるわ」
「あっ、琴乃ちゃんも読んでるの」
「あれ面白いわよね」
「そうでしょ、凄くね」
「一巻からずっと読んでるわ」
「私も。それでね」
彩夏は琴乃の言葉ににこにこと笑ってそのうえで応える。
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