第四十一話 パジャマパーティーその八
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「そうしないの?」
「ベッドだと五人寝られないからさ」
それでだというのだ。
「ここはさ」
「お布団を敷いてなの」
「丁度布団もあるんだよ」
都合のいいことにだというのだ。
「だから三つ位並べて敷いてさ」
「その上で寝るのね」
「そうして」
「上に被るのはタオルケットでいいだろ」
九月の最初なのでまだ暑い、だからだというのだ。
「そっちは結構あるからさ」
「じゃあ今からお布団敷いて」
「それでタオルケットを被って」
「それでなのね」
「五人で」
「そうしような」
にこりと笑ってだ、里香はあらためて四人に話した。
「それじゃあ今から敷こうな」
「それでそれからよね」
里香がまた美優に応えた。
「歯も磨いたし」
「ああ、皆で寝ような」
美優は里香に応えながらこうも言った。
「それと朝はさ」
「朝は?」
「また風呂入ろうな」
パジャマパーティーの前にそうした様にだというのだ。
「それでお酒抜いてさ」
「お開きね」
「そうするのね」
「明日は部活もないしさ」
だから好都合だというのだ。
「それでお開きな」
「わかったわ、それじゃあね」
「今からお布団敷いて」
「それで寝よう」
「五人でね」
そうしようと話してだ、実際に布団を敷いて。
五人で寝た、五人なので川の字にはなっていないがそれでも横一列になって寝た。そして朝になるとだった。
琴乃は頭に鈍い痛みを感じた、それで起きながら四人に言った。
「頭痛くない?」
「うん、結構」
「来てるわ」
他の四人も起きながら言う。
「これはね」
「どう考えてもね」
「予想してたけどな」
真ん中にいる美優も言って来る、やはり起き上がりながら。
「二日酔いだよな」
「ええ、そうね」
「それになったわね」
「風呂入ろうな」
その二日酔いをどうにかする為にだというのだ。
「このままじゃどうにもならないからな」
「二日酔いになるとね」
景子も辛そうに言う、二日酔いは何度なっても辛いものだ。それは景子にしても他の面々にしても同じだ。
だからだ、美優はというのだ。
「今からお風呂入れるからさ」
「それからよね」
「お風呂に入って」
「じっくりと入ったらな」
それでだというのだ。
「酒抜けるからさ」
「まずは身体洗ってね」
「それからよね」
「ああ、頭から冷たいシャワー浴びてな」
美優はその酒の抜き方も話した。
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