第六十二話
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第六十二話 美奈子の占い
美奈子は二人の部屋で華奈子と自分の使い魔であるタミーノとフィガロ、そして華奈子の使い魔であるタロとライゾウを前にしてそのうえでだった。
カードを切っていた、そのカードはというと。
「タロットよね」
「ええ、そうよ」
その通りだとだ、美奈子は華奈子の問いに答える。
「占ってみるの、転校生のことをね」
「そうするのね」
「そう、今はね」
そうするというのだ、今から。
「占ってね」
「そしてなのね」
「そう、どんな娘から確かめるの」
「美奈子占いも出来たのね」
「勉強したの、占いは魔女にとっては重要科目の一つでしょ」
「それはそうよね」
「華奈子も何かしてみたら?」
占いのうちのどれかをだというのだ、占いと一口に言ってもタロットだけでなくトランプや水晶と実に様々である。
それでだ、華奈子も何か占いを学んでみてはどうかというのだ。
「そうしてみる?」
「ううん、そうね」
「華奈子にも合ってる占いがあると思うから」
してみればどうかというのである。
「見つけてみたらどうかしら」
「そうね、占いは本当に魔女にとって必須だからね」
「タロット以外にも色々あるから」
「何がいいかはこれからなのね」
「自分で探してね」
そうしてだというのだ。
「身に着けるといいわ」
「そうするわね、ちょっとトランプでもやってみようかしら」
華奈子は考える顔で美奈子の正面に座っている、そのうえで腕を組み考える顔でこう言ったのである。
「まずはね」
「トランプね」
「お家にもあるからね」
都合よくというのだ。
「試しにしてみようかしら」
「いいと思うわ、私も占いはね」
「試し?今のタロット」
「そうなの」
実は、というのだ。
「だから華奈子もね」
「そうね、してみるわね」
「何でもものは試しだから」
「そういうことね」
笑顔で頷く華奈子だった、そうして。
美奈子のタロットを見る、タロットは少し変わった十字の形に置かれた。その十字の形は何かというと。
「ケルト十字よ」
「ケルト十字って?」
その説明からだった、華奈子は美奈子に対して説明する。その中で転校生についての占いが行われるのだった。
第六十二話 完
2013・8・12
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