悪魔の島編
2階
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ん・・・とりあえず落ち着こうぜ、な?」
ラクサスの言葉に反応し怒るエルザをアルカが宥める。
「俺が最強って事さ」
「降りて来い!コノヤロウ!」
「お前が上がって来い」
「上等だ!」
怒り任せにどたどたと2階への階段へ走るナツ。
だが、マカロフが手を巨大化させ、押し潰す形でナツを止めた。
「2階には上がってはならん。まだな」
「ははっ!怒られてやんの」
「ふぬぅ・・・」
「その位にしておきなさいな、七光り」
そこに文字通り氷のような声が響いた。
言うまでもないが、ティアである。
「おぉ・・・誰かと思えば女王様じゃねぇか」
「私の名はティアだと何回言えば解るかしら?それともアンタの脳はナツと同じで灰と化している?」
「テメェの名前なんざ、聞いた瞬間忘れちまうなァ」
「あらあら。灰ではなくてもう塵になっているわね」
「あ?テメェの凍りついた脳よりはまだマシだな」
「相変わらず、人をバカにするのが好きね」
「そいつァ、テメェもじゃねぇのか?愚かだ哀れだ、よく言ってんだろ」
「私は真実を述べているだけよ。アンタと同類にしないで」
「物は言い様、ってか」
「なんですって?」
バチバチと火花が散りそうな雰囲気。
犬猿の仲という言葉を説明してください、と言われたら誰もが『これです』と指さしそうな感じだ。
「な、何かいつも以上にティアが冷たいんだけど・・・」
「あの2人は文字通り犬猿の仲なんだよ」
「ナツとグレイと同じくらい・・・いあ、それ以上に仲が悪いよな」
「ギルドで1番仲の悪い2人だよ」
ルーシィの言葉にルーとアルカ、ハッピーが説明する。
その間にも2人は睨み合っていた。
「テメェが真実を述べているっつーんなら、俺もそうだな」
「アンタなんかと同類にしないでくれるかしら?迷惑よ」
「たまにはその口封じらんねーのか?女王様よォ」
「何度も言わせないで。私の名はティア、女王なんて愚かな誰かが勝手につけたモノよ」
「なら俺も言うが、俺ァ七光りっつー名前じゃねぇんだがなァ」
「アンタなんか七光りで十分よ。己の力を過信している、私が1番嫌いな人種」
相変わらずの冷めた口調だが、いつも以上に厳しい。
ティアの背後に吹雪が見えそうだ。
「弱者をからかうのが趣味なら仕方ないけれど、ナツをからかうのも大概になさい」
「はっ!俺に命令してんじゃねぇよ。妖精の尻尾最強の座は誰にも渡さねぇ。エルザにもミストガンにも女王様にも、あのオヤジにもな」
「あら、そう。ならいつまでも己の力を過信しているがいいわ」
「うるせぇ!俺が・・・最強だ!」
そんなひと騒動があった後、ルーシィとプルー
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