悪魔の島編
2階
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ロフがそう呟いた瞬間、ミラがカクンっと倒れ眠ってしまった。
「!」
「これは!」
「くっ」
「眠っ!」
「あぎゅっ・・・」
ミラだけではない。
グレイ、エルフマン、エルザ、ルー、ルーシィ、ハッピー、アルカ、ティア・・・ギルドにいた全員が一斉に眠ってしまった。
するとギルドに全身を覆い隠すような恰好の男が現れる。
「ミストガン」
覆面をした『ミストガン』は無言で依頼板の前に立ち、1枚の依頼書を手に取る。
「行ってくる」
「これっ!眠りの魔法を解かんかっ!」
「伍」
そう呟き、後ろを向く。
「四」
そう言って眠っているメンバー達を少し見つめる。
「参」
メンバー達は全員眠っている。
「弐」
そう呟いた時、ミストガンの姿は薄れる。
「壱」
そう呟いた時には、ミストガンはスゥ・・・と消えていた。
それと同時にギルドにいた全員が一斉に目を開く。
そんな空気の中、ナツだけはぐーぐー眠っているが・・・。
「こ、この感じはミストガンか!?」
「あんにゃろォ!」
「相変わらずスゲェ強力な眠りの魔法だ!」
「ミストガン?」
「妖精の尻尾最強の男候補の1人だよ」
ルーシィの疑問にルーが答える。
「どういう訳か誰にも姿を見られたくないらしくて、仕事を取る時はいつもこうやって全員を眠らせちまうのさ」
「何それっ!怪しすぎ!」
「だからマスター以外誰もミストガンの顔を知らねぇんだ」
「睡眠ガスの類いなら吹き飛ばせるんだけど、魔法ときたら吹き飛ばせないしなぁ・・・」
ルーの説明を次ぐようにグレイとアルカが言い、ルーが困ったような表情をする。
「いんや・・・俺は知ってっぞ」
すると突然ギルドの2階から声が響き、全員がそっちを向いた。
「ラクサス!」
「いたのか!」
「珍しいなっ!」
「ちっ・・・」
声を上げる中、ティアは1人舌打ちをする。
ナツが後ろの方でピクッと反応した。
「もう1人の最強候補だ」
「で、ティアの天敵」
アルカがティアの方を向き、ルーシィもつられてそっちを見る。
ティアは明らかに不機嫌そうな顔で頬杖をついていた。
あの無表情のティアがこんな顔をするのは珍しい。
「ミストガンはシャイなんだ。あんまり詮索してやるな」
「ラクサスー!俺と勝負しろーっ!」
漸く目が覚めたナツの第一声はそれだった。
金髪にラクリマヘッドフォンの男『ラクサス』は葉巻を吸っている。
「ナツ、さっきエルザとティアにやられたばっかりじゃん」
「そうそう。エルザとティア如きに勝てねぇようじゃ俺には勝てねぇよ」
「それはどういう意味だ」
「エ、エルザさ
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