第十九章
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ぶ白い壮重な三階建ての建物だった。何処か神話の趣を感じさせる建物であり玄関の窓際のところには石柱に身体をくくりつけ今死のうとしている若者のブロンズ像がある。アンジェレッタはその像を見て述べた。
「ク=ホリンですね」
「そうですね」
役が彼女の言葉に応えた。
「アイルランドの英雄ですね」
「ケルト神話最大の英雄にして」
二人はこう話すのだった。彼等は今その像の真下にいるのである。
「その彼が見守る場所です」
「戦いの場所には相応しいと言えるでしょう」
周りには誰もいない。しんと静まり返っている。空は青くそこに黄色い月が浮かんでいる。満月であり朧なその黄色い光を放っていた。
「ここは」
「そうですね。そして」
「来ましたよ」
今言ったのは本郷だった。丁度ハープの音が聞こえてきたのだ。
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