第4話
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、微笑んで俺に話しかけてくる。
「やあ、いい学校だね」
「えっと・・・・・・まあね」
笑顔を作ってできるだけ爽やかに答えた。留学生なのだろうか? だったら学校の印象を悪くするわけにはいかない。
質問されたらなんて答えようと考えていると、彼は予想外の一言を漏らした。
「俺はヴァーリ。白龍皇・・・・・・『白い龍』だ」
? こいつはなにを言っている・・・・・・。
「ここで会うのは二度目か、『赤い龍』・・・・・赤龍帝。兵藤一誠」
左腕が燃えるような感覚がこいつの言っていることが嘘じゃないと教えてくれる。
とんでもなくまずい! こんなところで戦ったら周りの被害がとんでもないことになる。それに『禁手』に至っていない俺じゃ、勝ち目などない。
身構える俺に『白い龍』は不敵な笑みを浮かべた。
「そうだな。例えば俺がここで兵藤一誠に魔術的なものをかけたり―――」
『白い龍』の手が俺に迫った時―――
―チャキ
三本の剣が『白い龍』のもとに突き付けられた。
瞬時に現れたのは木場とゼノヴィア、そして渚だった。聖魔剣と聖剣デュランダルと『鞘に収まりし魔剣』を『白い龍』に向けている。
「何をするつもりかわからないけど、冗談が過ぎるんじゃないかな?」
「ここで赤龍帝との戦いを始めさせるわけにはいかないかな、白龍皇」
「兄さんと戦うなら僕も相手になる」
木場とゼノヴィアはドスの効いた声だ。渚は静かな声で剣を突きつけている。しかし、そいつは少しも動じていなかった。
「やめておいたほうがいい。・・・・・・兵藤渚以外、手が震えているじゃないか」
『白い龍』の言うように、木場とゼノヴィアの手は震えていた。渚の手は微塵も震えていない。
「誇っていい。相手との実力差がわかるのは、強い証拠だ。コカビエルごときに勝てなかったキミたちでは俺には勝てない。兵藤渚は別だが・・・・・・それでも俺には勝てない」
渚がいたおかげで勝てたコカビエル。あの一戦のことを思い出すと冷汗がでてくる。そんなコカビエルを「ごとき」と言ってのけるこいつはどれだけの力を持っているのだろう。
「この世界には強い者が多い。『紅髪の魔王』と呼ばれるサーゼクス・ルシファーですらトップ10内には入らない」
あの魔王ですらトップ10に入らないということに驚く。正直想像できない。そして『白い龍』が指を一本
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