第4話
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がぁ〜!」と叫びながらプールサイドを転げまわっていた。アーシアさんがなかなかアグレッシブだ。
「・・・・・・意外です。そして不潔です・・・・・・」
心なしか小猫ちゃんの半眼がきつい。失望しましたと言わんばかりだ。
「見られてしまったな、ナギ」
ゼノヴィア、この状況をわかっているのか? 上半身裸のゼノヴィアと僕が抱き合っているという状況でその台詞は誤解されかねないぞ!
「ナギ、何をしていたのか詳しく教えてくれないかしら?」
「私も知りたいですわ」
リアス先輩と朱乃先輩に腕をつかまれる。そして、プールの方に引きずられていった。腕をつかむ力が強くて痛い。
「リアス先輩! 誤解です!」
身の危険を感じて何とか弁明の機会を得ようと口をまわす。
「誤解?」
「ええ。そうです!」
「あの光景を見て、何を誤解すると言うのかしら?」
「その通りですわ」
助かる確率はほぼ0%のようだ。
「・・・・・・連行です」
突然浮遊感を感じたので、足の方を見ると小猫ちゃんが持ち前の怪力で僕の足を持っている。
「ふむ・・・・・・・。もう少し詳しく知りたかったのだが・・・・・・・。わかっていたことだが、部長や副部長に勝たねばいけないのか。至難の業だね。しかし、ライバルが多いと燃えるものもある」
闘志を燃やしてないで、助けてくれないかな! ていうか、なんで僕だけ連行されるの!? ゼノヴィアは!?
「ナギ、また次の機会によろしく頼む!」
新たな火種を入れるゼノヴィア。もう諦めようかな・・・・・・・。
Side out
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Side 一誠
渚は刺激的なプールの時間だったようで、羨ましかった。しかし、あのお仕置きのことを考えるとそうは思えない。トラウマものだろう。俺はアーシアに目潰しをされたので全く見えなかった。最近のアーシアはだんだん母さんに似てきた気がするのは気のせいだと思いたい。
そして俺は気の向くままに校庭の方へ歩いている。悪魔になってから女の子との縁が増えたけど、前みたいにハーレムを作ろうという気があまりわかなくなった気がするな・・・・・・。
そんな時、校舎を出ようとした俺の視界に銀が映り込む。校門のところだ。
「・・・・・・・・・・」
一瞬、絵画の一場面かと錯覚してしまいそうだった。すごい美少年が校舎を見上げている。渚は美少年すぎて美少女に見えるが、彼はちょうどいい塩梅だ。
そんな彼の校舎を見上げるという行為が、幻想的に見える。彼も俺に気づいたのかこちらに視線が移った。
引き込まれそうな蒼い目の彼は
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