第3話
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Side 渚
サーゼクスさんの来日から数日がたった。
サーゼクスさんとグレイフィアさんは泊まった次の日に家から出立していた。
なにやら、町の下見をしているようだったけど、観光しているようにしか見えなかったな。まあ、何かしら考えがあるのだろう。
「行ってきます」
そんなことを考えながら、四人で休日出勤だ。理由は後程説明しよう。
「兄さん、よだれが垂れているよ」
「おおっと!」
兄さんが手でよだれを拭う。下品な笑みを浮かべていた。その横には少し不満そうなアーシアちゃん。きっと自分だけを見てほしいのだろう。
「おはよう」
学校に向かう途中でゼノヴィアが合流した。彼女は近所のマンションに一人暮らしをしている。まあ、そのマンションも悪魔の息がかかっているところみたいだけどね。
「アーシア、例の宿題は済ませたか?」
「はい。ゼノヴィアさんは?」
「私は日本語でわからないところがあってね。教えてくれないかな?」
クラスは違うが、出る宿題はほぼ一緒なのでゼノヴィアはアーシアさんに聞くことが多い。
「任せてください! ・・・・・・・でも漢字はちょっと」
「私もだ。日本人はこんな複雑な文字を覚えていくのだから恐ろしい。さすがは経済大国だ」
最初の出会いはよくなかったが、今はこうして仲がいい。休み時間も兄さんのクラスに行ったりすることもある。男子の中でも「静のアーシア」、「動のゼノヴィア」とこの二人を称していた。
そしてその二人は、祈りのダメージを受けている。これも何回か繰り返し見ている光景だ。
「何やってんの、キミたちは・・・・・・」
兄さんがこう言うのも何回目だろうか。リアス先輩もくすくすと笑っている。
「さて、今日は私たち限定のプール開きよ!」
休日出勤のわけはこれでした。一番最初にプールを使う条件にオカルト研究部で掃除をしたのだ。祐斗は用事があるので不参加らしい。
それにしても、兄さんのにやけ顔がひどい。オカルト研究部の女子はみんなかわいいので妄想が膨らむのだろう。アーシアさんはそんな兄さんに少し不満そうだった。
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「ナギ、あなたが選んでくれた水着よ」
リアス先輩が水着を披露してくれた。先日の買い物で買った、布地の少ない紅いビキニ。前に見た時も思ったが、胸が零れ落ちそうだ。脚線美も綺麗で兄さんが鼻血を出している。
「あらあら、部長ったら、張り切ってますわね。ナギくん私の水着もどうですか?」
白いビキニで登場したのは朱乃先輩だ。こちらも布地が少なく扇情的だ。兄さんは前かがみになっている。僕
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