第3話
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は、大丈夫だ。兄さんほど盛っていないからね。
「イッセーさん、わ、私も着替えてきました」
アーシアさんがもじもじしながら立っている。学校指定のスクール水着だ。胸になぜかひらがなで「あーしあ」と書かれている。マニアックだ。
「お兄さんは感動だ! 似合っているよ!」
スクール水着でそれを言われてうれしいのだろうか?
「そう言ってもらえるとうれしいです。小猫ちゃんも同じ水着なんですよ」
うれしいようですね。小猫ちゃんも胸にひらがなで「こねこ」と書かれている。リアス先輩や朱乃先輩のような色気はないが、愛くるしさがすさまじい。兄さんも同じようだ
「・・・・・・卑猥な目で見られないのはそれはそれで複雑です」
なにやら、ぼそっとつぶやいた小猫ちゃん。はて? どうかしたんだろうか? ちなみに僕の水着は黒のぴったりフィットするスパッツのような肩口がなく、首元があるタイプで、お腹の上までの長さの上の水着と、ハーフパンツぐらいの長さのスパッツタイプの水着だ。着替えはもちろん僕専用の更衣室でした。なぜ、上があると言うツッコみはもうしない。するだけ無駄なのだ。
リアス先輩はそんな小猫ちゃんの肩に手を置き、ニッコリわらながら言った。
「それでね、悪いのだけど」
「「はい?」」
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「いち、に、いち、に」
小猫ちゃんの手を引いて、バタ足の練習に付き合う。
小猫ちゃんは泳げないらしいので、僕か兄さんに練習を手伝ってもらいたかったらしい。そして、練習に付き合うのは運動神経のいい僕になった。
小猫ちゃんは時折、息継ぎのために顔を上げながら、懸命にバタ足をしている。横目で見ると兄さんはアーシアさんの泳ぎの練習をしている。アーシアさんも泳げなかったらしい。
「ぷはー。・・・・・・付き合わせてしまったごめんなさい」
小猫ちゃんが申し訳なさそうに、僕に謝ってきた。
「別にかまわないよ。人にものを教えるのもなかなか楽しいしね」
そう言いながら、手を引いていくと端についた。勢い余って、僕にぶつかり抱き着いたような姿勢になる。
「ナギ先輩は優しいですよね」
抱き着いたような姿勢のまま小猫ちゃんが言う。少し、顔が赤かった。
「そうかな?」
「・・・・・・・はい」
この後も小猫ちゃんの泳ぎの練習は続いた。
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「ふぅ・・・・・・」
小猫ちゃんの泳ぎの練習も一段落して、プールサイドで休む。小猫ちゃんは持ってきていた本を日陰で呼んでいた。
アーシアさんと兄さんも
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