暁 〜小説投稿サイト〜
ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
八十五話:ラインハット城地下通路
[1/3]
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
「……あのさ。なんでまた、こうなったんだっけ?」
ヘンリーの髪を乾かしながら、私がピエールににじり寄るに至った経緯を、問い詰められていたはずが。
いつの間にかまたヘンリーの膝に乗せられて、抱き締められてるんですが。
ちなみに、スラリンはもう寝てます。
「……嫌か?」
「嫌では無いけど。でも今回は、ピエールが鍵持ってるし。いつ帰ってくるか、わからないし」
「ノックもせずに入るとか無いだろ。アイツに限って」
確かにそうだが、そう言えばヘンリーはノックしてたんだろうか。
してなくても、鍵や扉を開ける音くらいはしてたはずだが。
ピエールの可愛さに集中し過ぎて、どれも全く記憶に無い。
……それはともかく。
こうなったからには。
「……ヘンリー。なんか、私に言っとくことある?」
さっき、言いかけてたこととか。
「……側に、いてくれ」
「いるじゃない。これ以上無いほどに」
べったりくっついてますが。
「……そうだな。……このまま、いられたらいいのに」
「うーん。無理かな、それは」
このままピエールを迎えようものなら、どんな教育的指導を受けることやら。ヘンリーが。
そうでなくてもこのまま動き回るとか、完全に不可能ですし。
まあ、でも。
「大丈夫だよ。このままは無理でも、ヘンリーが一番辛い時には。ちゃんと、側にいるから」
流れでこの体勢に入ったので、一方的に抱き締められてましたが。
安心させるように抱き返して、また頭を撫でます。
この国が、城が、ヘンリーの大事な人たちが。
どうなってるか確認して、必要なら戦いもする時には。
その時には側にいて、辛かったら抱き締めてもあげるから。
それくらいなら、ピエールだって見逃してくれるだろう。
そして、ちゃんと取り返したのを見届けてから。
私は、行くから。
「……俺は。お前の側にいられれば、本当に辛いことなんて、無い」
「そっか。なら、大丈夫だね。私は、いるから」
「……ああ」
本当に辛いはずのその時には、まだ、いるから。
「一緒に、頑張ろうね。太后様とデールくん、助けようね」
「ああ。そうだな」
というところで今回はタイミング良く、扉が叩かれます。
「戻りました。入っても?」
ノックどころか、入室の許可まで求めてくるとは!
流石、騎士!或いは、武士!
別に気にするなと言うところかもしれないが、例えばヘンリーがいなくて私が着替えてるとか、可能性としては無くは無いからね!
今回はヘンリーも捨て犬の目になることも無く、それなりに大丈夫そうな感じで私を離し。
「いいよ。入って」
ピエールに声をかけ、部屋に
[8]
前話
[1]
次
最後
[2]
次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]
違反報告を行う
[6]
しおりを挿む
しおりを解除
[7]
小説案内ページ
[0]
目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約
/
プライバシーポリシー
利用マニュアル
/
ヘルプ
/
ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ