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IS【インフィニット・ストラトス】《運命が変わった日》
【第158話】
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大きく空気を斬り裂きながら進む――そして。
「ぁぐっ……!?」
シールドバリアーを崩壊させ、篠ノ之の胴体部分を大きく刃で切り裂かれる――そして、絶対防御が発動してそれがダメージとなり、大きくシールドエネルギーを削っていった……。
篠ノ之に当たった天狼は、勢いを無くし、海面へと落下――。
だが途中で粒子化され四散、虚空へと消えていくと同時に天狼はまた俺の右手に再構築され、握られていた。
「クッ……何なのだ、その技は……」
「ん?ただ天狼を投げ飛ばしただけなのに大袈裟な名前でも付けろってのか?――大風車回転斬りとか?はたまたかっこよくウィンドミルスラッシュとか――厨二病全開だからこの名前はやだな。それに適当につけただけだし」
「そんなことを言っているのではない!……確かに貴様の武器は弾き飛ばし、避けて海底に沈んだ筈だ。……貴様、その刀何本持っているのだ!」
「……?情報開示されてる通り一本だが?」
「そんな筈はない!……現に、有り得ないだろ!一本の刀で投擲してはまた投擲等――」
「知ってるか、篠ノ之?【世の中有り得ない事は有り得ない】だぜ?……まあ、【色々捏造し過ぎて有り得ない事件が有り得る】って事にもなってるがな、これが」
そう告げ、今度は天狼を横回転に投げる。
横に高速回転するそれは、篠ノ之目掛けて進んでいく。
「……っ!」
ガコンッ……と、二基の自律機動兵器が紅椿から射出され、横回転しながら進む天狼を迎撃した。
また勢いの失った天狼は海面へと真っ逆さま――小さく音を立てて海中へと沈んでいった。
だが、次の瞬間には左手に粒子形成を終えた天狼が再び握られている。
篠ノ之の表情が語るのは、目の前で起きてる事の有り得なさといった所だろう。
……だが、何故いちいち驚くのかは俺にはよくわからない。
こんな芸当、俺で思い付くのだから既に誰かがやっていて当たり前だとしか思わないからだ。
「……まあいいや、それじゃ――続きを開始しますかッ!」
「……!!簡単にはやられないッ!!」
言って、篠ノ之は二本の刀を交互に振り、光弾の連射と帯状のエネルギー光波が迫る。
「よっ……と」
小さく空中で跳躍する様に跳ね、前方宙返りを行う――掠める様にエネルギー光波が抜けていくと、俺は姿勢制御を行うと同時に瞬時加速を行う。
視界が歪むがそれも一瞬の出来事、次の瞬間には肉薄し、驚愕の表情を見せる篠ノ之を捉えていた。
「ッ……!はぁぁあああっ!」
「っと、そんな大振りな上に二刀流に適さない刀じゃ捉えるのは難しいぜ?かの宮本武蔵も左手に対した意味は無いって言っ
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