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ドラクエX主人公に転生したのでモテモテ☆イケメンライフを満喫できるかと思ったら女でした。中の人?女ですが、なにか?
二部:絶世傾世イケメン美女青年期
八十四話:ピエールの素顔
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「……あの。あのね?」

 できれば、ちょっとだけ。
 ちょっとだけ、ぎゅって、させて欲しいなって!

「……ドーラ様?」
「違うの!不埒な考えとか、そういうのじゃ無いの!ただ、ちょっとね!あまりにもね!」

 ピエールが、可愛すぎたから!
 ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ!
 ぎゅって、するだけだから!

 と、ピエールににじり寄る私の行動を、阻む者が。

「おい。何してる」
「……ヘンリー!」

 ちっ、邪魔が入ったか!
 あとちょっとだったのに!
 腕を掴まれるまで接近に気付かないとは、不覚!!

「ヘンリー殿。戻られましたか。では、拙者も風呂に」
「ああ。行ってこい」

 いつの間にか兜を被り直していたピエールが、ヘンリーから部屋の鍵を受け取ると、スラ風号とともに何事も無かったかのように部屋を出て行きます。

 ああ、天使が去ってしまった。

「……で。何してたんだ?」
「え?いや、ちょっと。可愛いものを、愛でようと」
「……そうか、お前か。ピエールじゃなくてお前のほうか、危ないのは」

 完全にバレてます。

 いやいや別に、犯罪とかそういうのじゃ無いですし?
 ただちょっとぎゅってして、頭ナデナデするとか、そんな程度の話だから。

「……とりあえず、髪。乾かそっか」
「頼む。その間に、詳しく聞かせてもらおうか」

 ええー。
 やっぱ、言わなきゃダメ?
 下手なこと言うと、ピエールの素顔封印工作とか受けそうなんですけど。

 ……まあ、仮にそうなっても。
 ヘンリーと別れた後なら、ピエールを拝み倒して!
 また見せてもらえば、いいか!
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